こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
2019年1月に放送予定のドラマが早くも炎上しています。
日本テレビ系のドラマ「ちょうどいいブスのススメ」です。
これまた、すごくインパクトのあるタイトルをもってきましたよね。
このタイトルを見ただけで炎上している理由がだいたいイメージできます。
これ、ドラマが放送され始めると絶対に何か良からね問題が起きますよね。
良い影響も多少はあるとは思いますが…
ドラマの良し悪しとは関係なしに、何か問題が起こるのは確実だと思います。すでに起こっている炎上という問題がそれを物語っています。
ドラマが放送されると何が問題になるのか、それについて説明したいと思います。
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イジメのレッテルが生まれる
まず安易に想定される事態。
それは「ちょうどいいブス」というレッテルが生まれることです。
アイツ、ちょうどいいブスだよな。ちょうどいいブスの癖に生意気だぞ!
といった具合に蔑称として使われるのは間違いありません。
絶対にイジメの方法として使われると思います。
本来の意味はそうじゃない?
そんなのわかっていますよ。
ドラマの設定にしたって「ちょうどいいブス」とは生き方が下手=ブスって言いたいんでしょ。
もちろん理解していますし、私自身は「ちょうどいいブス」に否定的な意見は持っていません。むしろポジティブなほめ言葉だと思っています。
ドラマは楽しみですし、むしろ素晴らしいエンターテイメントとして仕上がるのを期待しています。
でもね…
「ちょうどいいブス」をそのままの意味や悪い方向に曲解して受け止める人間も世の中には多いのです。
絶対に…
「ちょうどいいブス=(ルックス的にほどよく不細工な)ちょうどいいブス」
「ちょうどいいブス=(自分にとって都合が)ちょうどいい良いブス」
的な使われ方をすると思いますよ。容易に想像できます。
ブスという言葉の敷居が下がる心配
例えば小学生が「ちょうどいいブス」の本質を理解して行動すると思いますか?
絶対にしないでしょう。
したとしても…
「ちょうどいいブス=性格はよいがルックスがブス」が関の山です。
今現在、「ブス」って言葉はなかなか強い蔑称だと思います。そんなに安易に他人に向かって使える言葉ではありません。
しかし、このドラマが大ヒットして「ブス」という言葉の敷居が下がってしまったらどうなるか?
絶対にブスって言われる人が増えると思いますよ。
誰しもブスって言われるのってストレスです。(そんなことない?)
それは性格をフォローした意味での「ちょうどいいブス」であっても同じです。
もしもあなたが誰かに「ちょうどいいブスだな」なんて言われたらどう思いますか。
私なら不快です。
しかも、それが良い意味か悪い意味かわかりにくいのもストレスです。
「ちょうどいいブス」という言葉は含まれるニュアンスが多すぎるんです。良い意味にも悪い意味にも聞こえます。
このニュアンスの多さは絶対に悪用されると思いますよ。
小学校や中学校で「ちょうどいいブス」に起因するイジメが発生したら、まず間違いなく…
アイツに言ったのは良い意味での「ちょうどいいブス」です。悪気はありません。
と言い訳するクソガキ君が出てくるのは間違いありません。これは断言できます。
いずれにせよ…
本来ならば敷居の高かった「ブス」という言葉がドラマによって安易に使われだすのが心配です。
ルックスにコンプレックスを抱く人が絶望
あと、ドラマに出てくる「ブス」に夏菜や高橋メアリージュンが起用されています。
夏菜、高橋メアリージュンが山崎ケイ原作「ちょうどいいブスのススメ」に出演(コメントあり)https://t.co/CdIAAPyHiW pic.twitter.com/JUlvDfUTZp
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) 2018年12月4日
言うまでもなくルックス的に明らかにブスじゃない人達です。むしろトップクラスの美人です。
ドラマの設定的には「生き方がブスな人」と言いたいんでしょう。
でも、これって…
ルックス的にコンプレックスがある女性にはグザッと心に刺さると思うんです。
特にルックスのかわりに何かを磨いている女性にとっては絶望に近い何かを与えてくれると思いますよ。
だってドラマを見た男性の中には…
性格は最悪だけどあんなに美人なら俺は全然アリだな~。
って人が絶対に出てくるはずです。間違いありません。
そうなるとそれって…
この図式が成り立つじゃないですか。
まあ一言でいえば…
ルックスは何よりも重いってことです。
しかもドラマでは、そんなルックス抜群のブスがいろいろとがんばって「ちょうどいいブス」を目指すんですよね。
そうなると…
確実にこうなります。
ルックスに自信のない人は絶対にこうイメージしますよ。
ウサギとカメが競争したおとぎ話で、ちょっとウサギが走り出したようなものです。
カメにとっては絶望的な何かを見せつけられる悲劇しか起こりません。
男版の「ちょうどいいブスのススメ」はすでにドラマ化済み
「ちょうどいいブスのススメ」の内容と出演者を見てまず思ったこと。
それは…
2006年の関西テレビドラマ「結婚できない男」です。
あれも路線的には「ちょうどいいブスのススメ」と同じです。というよりは完全に男版の「ちょうどいいブスのススメ」です。
主演が阿部寛です。イケメンすぎます。むしろ「余裕で結婚できる男」です。
ルックス的にトップクラスの人間が性格がブスために結婚できない。
あれもルックス的に自信のない男性陣には深く突き刺さる何かを与えてくれたと思いますよ。
まあでも、「結婚できない男」は阿部寛の奇行っぷりがすごすぎて最高でしたけどね。
そんなに批判という批判も聞かなかったですし、オススメしたいドラマです。
私は問題を感じない
以上、「ちょうどいいブスのススメ」の問題点を大きく2つ説明しました。
今後、どうなんでしょうね。
ネットでは一部で炎上していますが、これから議論は白熱するのでしょうか。
議論が白熱したら、私はどっちのスタンスにまわるか?
私は関係ないのでどっちでも良いですよ。
賛成でも反対でもありません。ただ、ドラマが楽しみってところを考慮すると賛成よりになるのかな。
私は学生でもありませんし、職場でイジメも受けていません。それなのでイジメの原因に関しては無関係な人間です。
また、ルックスに関しても、ドラマはドラマでしょ?と割り切るタイプですので別に自身と比較することはありません。
それゆえ、私には関係がないがゆえにどっちでも良いのです。
ただし、関係はありませんが、問題が発生する可能性は否定していません。これが難しいところです。結局、議論が白熱しているのもそこでしょう。
議論がどちらの結果になろうが関係のない人間がほとんどなだけに、議論が進まないのです。
やはり当事者を連れてこないと議論は進みません。それも無理ですけどね。
とりあえず今は、議論の流れを傍観したいと思います。
・ルックスのコンプレックスをえぐられる心配