こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
今回は私がかつて工場の生産技術として働き、そして辞めていくまでの話をしたいと思います。
私は大学を卒業してから数年間、工場の生産技術として働いていました。
理系の大学を卒業して生産技術として働く。
今はどうなのか知りませんが、私が就職活動をしていた時代は生産技術という職種は不人気でした。
やはり人気があったのは研究開発職・設計職で、自ら進んで生産技術を目指している人はあまりいませんでした。
ただ、それでも私は生産技術になりたかったのです。
私が生産技術を目指して理由は、かつて生産技術として世界で働いていた父の影響でした。
私の父は生産技術として働いた経験があり、海外の工場の立ち上げなどを行っていました。
その昔話を聞いているうちに、私も生産技術を目指したいと思うようになってのです。
すごい楽しそう!グローバルな職種だね!
「かつて生産技術として海外で活躍していた父親のように、自分も立派な生産技術者になって日本の技術を世界に広めたい」
そのように考えて工場の生産技術を志望しました。
今回は就職活動の話はしませんが、私が就職した会社は日本有数の超大手企業でした。
名前を出せばうらやましがられ、将来を期待されるような圧倒的大企業でした。
これで人生安泰…あとは仕事に慣れるだけだな
入社直後は試験に「これで人生をゴールした」と思いました。
有頂天になっていたというか、なめていました。
ところが、生産技術として向上に配属されてから状況が一変します。
工場の生産技術として働き始めてからが本当に地獄でした。
- 異常な労働時間
- 最悪な人間関係
- 超過密な労働密度
どれもこれも異常でした。
それでもせっかく入った超大企業。
そんな簡単にやめるわけにはいきません。
でも結局…
数年間がんばった後、最後は耐えられずに廃人のように辞めてしまいました。
なにがつらかったの?どんなことがあったの?
そういったことをこの記事ですべてお伝えしようと思います。
生産技術をめざしている学生さんや、生産技術への転職を検討している人にとって最悪のケースとして知っていただければと思います。
やっぱり待遇はよかったの?
普通の企業とは比べ物にならないほど高待遇だったよ
今でも戻りたくなることはある?
絶対に戻りたくない…いまだに悪夢に出てくるぐらいだよ
■目次■
生技の異常な労働環境
生産技術として働いていてまず一番つらかったのは労働時間です。
大手の工場ともなると、生産ラインは24時間稼働しています。
となると、それらのラインで起こるトラブルは24時間発生します。
そのたびに「生技!生技!」と呼びだされて対応に追われました。
機械の調子がおかしいぞ!はやくどうにしかしろ!
はい!すぐに行きます!
現場での労働時間が長いだけでなく、常に現場からの電話が鳴り続けました。
朝早くに電話が鳴ることがあれば、深夜に電話が鳴ることもありました。
電話に出なければ出ないで、翌日に出社したときに怒鳴られます。
24時間、まったく心が休まらない状態。
それがずっと続いていました。
それはまるで、
1人で2直(昼勤・夜勤)をやっているような感覚です。
昼は工場で気が張り詰めていて、帰ってからはいつ鳴りだすかわからない電話におびえます。
そんな日々が続く、私の精神は徐々にすり減っていきました。
他の会社で働いている友人に相談したら「気にしない方がいいよ」と言われました。
そのとおりなのですが…そんなのは無理だったのです。
どっしりかまえていればいいんだよ
当事者になってみ?マジで死ねるから
現場の人間が何もしてくれない
そもそも、ラインのトラブルはある程度は現場の人間が対応するのが普通です。
事実、私には他の会社で働いてる生技仲間が何人かいましたが、他の会社では現場のトラブルは現場の人間がある程度は対応していました。
これは考えてみればあたりまえのことで、
そうでないと生技の人間が過労でつぶれてしまうからです。
生産技術の仕事は工場の保守メンテナンスだけではありません、他にも多くの仕事をかかえています。
ですが私のいた会社ではすべての仕事を生技の人間が請け負い、生技の人間はボロ雑巾のごとく現場の人間に使い倒されていました。
これがホント「ボロ雑巾」という言葉がぴったりなんです。
まるで現場の召使いのように、いや召使いなんてのはマシなほうで、あれはまさに奴隷といってもよいでしょう。
それほどまでに現場に対する滅私奉公を強要され、生技の部署全体が疲弊していました。
ただ、何もあらがう術がなかったため、どうすることもできませんでした。
抗おうものなら鬼のような剣幕で怒鳴り散らされました、悲惨です。
今回は私がするので次からは現場でお願いしてもいいでしょうか?
バカかてめぇ!それはおまえの仕事だろうが!
(だからその振り分けがそもそもおかしいんだって…)
雑用みたいな仕事まで、本当にいろいろな仕事を押しつけられます。
違う、それは俺の仕事じゃない!
そうは思っていても、疲労で頭がまわらずひたすら謝り続ける日々が続きました。
誰かに言いかえす、議論をするというのはエネルギーをつかいます。
私たちにそんな気力はすでになく、疲労でまともな思考ができなくなっていたのです。
何も考えずに謝る日々がずっと続きました。
いじめなんてものではありません、パワハラです。
大卒のくせに使えないと学歴をバカにされまくる
ロクに頭がまわらない状態で働き続けているので、私たちは現場の人からよくバカにされました。
あと、
彼らには大卒コンプレックスがあったのでしょうか?
やたらと大卒という学歴をバカにされました。
これは私だけでなく他の同僚もバカにされていました。
同僚のなかには有名大学の院卒の人もいたのですが、現場でいじられていたのを今でも覚えています。
○○って△△大学の院卒のくせにホントつかえねぇよな(笑)
(この過酷状況で院卒とか関係なくね?)
私は大企業の現場になればなるほど大卒コンプレックスを抱いていると思っています。
なぜならば、
大企業の現場で働いている人々はいわば高卒のエリートたちで、そんなエリートたちからみれば高卒という覆せない肩書きはプライドを傷つけるからです。
だからこそ、大卒をバカにすることで大学なんていかなくてよかったんだと自分を安心させているのです。
それが事実なのかどうかはさておき、とにかく私たちはバカにされ続けました。
現場がなにもしてくれないだけでなくバカにもしてくる。
ホント最悪です。
しかも過労で頭がまわってないため、反論する気力すら起きません。
おまえら大卒のくせにバカだよな!
すいません(反論する気力すらない)
弱い者達が夕暮れさらに弱い者をたたく
1980年代のロックバンドにブルーハーツというグループがいます。
そのブルーハーツの有名な曲「TRAIN」の中に以下のような歌詞があります。
弱い者達が夕暮れさらに弱い者をたたく
私たちの状況はまさにそれでした。
ここまでの記事を読んだ人のなかには、私たちをいじめていた現場は楽をしていると思われたかたもいるかもしれません。
ですが、それは間違いなのです。
私たちをいじめていた現場の人たちは人たちで、恐ろしいほど過酷な労働環境にさらされていたのです。
それもそのはず、大手の工場ともなれば徹底的な無駄が排除され恐ろしいほどの最高効率での作業を常に求められ続けます。
それによるストレスは半端ないものがあるでしょう。
彼らは彼らで、「TRAIN」のなかでいうところの「弱い者達」だったのかもしれません。
でも、
だからといって私たちがストレスのはけ口にされたらたまったもんじゃありません。
組織学や心理学の世界ではスケープゴートという言葉がありますが、まさにアレです。
集団や組織内の不平不満を他にそらすため、意図的に罪や責任をかぶせられ迫害される人
私たちは現場のストレスを発散するスケープゴートだったのです。
弱い者達がさらに弱い者を叩く。
まさに歪みきった職場、どうしようもありません。
さすがに誇張してるよね?
これがマジだから恐ろしいんだよ
生技部署の立場があまりにも弱すぎた
そもそも、そこまで仕事を押しつけられた場合、普通の会社だと上司が助けてくれるものです。
部下があきらかに異常な仕事量をかかえ、いつ誰が過労で倒れていてもおかしくない状況。
普通に考えて異常です。
そんななか、私は理不尽な仕事を現場から押しつけられたことを直属の上司に告げ口をしました。
私たちがあまりにも反論しないので、現場の人間があきらかにおかしい仕事を私たちに押しつけてきたのです。
さすがの私も我慢の限界だったのです。
その後、状況は変わったのか?
その告げ口が問題提起となり部署内の社員が一丸となって問題改善に取り組む!
…なんてのはドラマや漫画の世界です。
結論だけをいえば無意味、何も状況は変わりませんでした。
それどころか、私が現場からの理不尽な状況を告げ口したことが、なぜか現場の人間にバレているという最悪の状況になりました。
あとから他の人に聞いたのですが、どうやら現場の上長に名前を出して直接問いかけたそうです。
〇〇から△△だと聞いたんですけどそうなんですか?
いやホント、バカどころではありません。
なんでそんなことをするの?
上司がそんなことをした理由はとてもシンプルでした。
私が状況を報告した直属の上司は自分のことで精一杯で、とても部下をかまってられる状況ではなかったからです。
実際、上司も過労死しそうな労働環境で働いていました。
毎日の睡眠時間は4時間ぐらいで、目にクマをつけつつ死にそうな顔で働いていました。
私たちが過労で頭がまわっていないのと同じように、上司も過労で頭がまわっていないのです。
それゆえ、現場に名前を出して直接聞くという愚行に出たのでしょう。
ただそれでも、組織がまともならそこで問題提起となるはずです。
ですが私のいたのは腐りきった組織。
問題提起となるどころか、告げ口をしたことで現場からさらにイジメられるというどうしようもない状況に追いやられました。
特に告げ口の対象となった現場の上長からは徹底的な無視と八つ当たりをされました。
まるで「不機嫌になってすねた子供」です。
部署内のさらに上の人はなにかしてくれないの?
そう思った人もいるでしょう。
直属の上司が過労でまともな判断ができないのなら、さらに上の上司に相談する。
そういったことができる組織もあるかもしれません。
ですが私のいた組織は腐りきっていました。
上司の上司は空返事で取り合ってくれず、「それは直属の上司の仕事だから」と仕事を直属の上司に丸投げです。
実は〇〇△△な状況でして…
それは□□君の仕事だから□□君に聞いてよ
はっきりいってまったく役に立ちませんでした。
加えて、
さらに上の上司は皆を見捨てて定時でさっさと帰ってしまいます。
- 中間管理職に仕事を丸投げ
- 部下に仕事を押しつけ定時退社
- プライドだけは高そう
よくもまあ…こんなクズばかりを集めたなと思いました。
部署内の権力者が部下に興味がないゆえ、部署内の力関係が強くなることなんてありません。
彼らにとって最底辺の私たちの状況など他人事なのです。
まさに事実は小説より奇なりといいましょうか、こんな職場があるんだなとあきれたものです。
さすがに異常な職場だよ
すべてが悪い方向にかみ合ったブラック職場だったよ
過労がミスを呼びさらに信頼を下げる
そんな最悪な職場環境でしたので、仕事の効率は常に最悪でした。
- 過労と寝不足でロクに頭がまわらない
- 頭がまわらないのでケアレスミスが増える
- ケアレスミスが増えて周りからの信頼をなくす
まさに悪循環です。
その負のループを延々と繰り返していました。
ひかえめにいって当時は地獄でした。
仮に今の私が昔の職場で働いたとしても、最初の数週間は大丈夫でしょうが、その後は蓄積された疲労でパフォーマンスが低下していき同じような状況になっているでしょう。
あきらかなオーバーワーク、非効率な働きかたです。
これには個人の能力は関係ありません。
誰が働こうが、いずれは疲弊していきパフォーマンスが落第点になります。
ですので現場の人間から「生技は仕事ができない」と散々罵られるたびにどうしようもないフラストレーションがたまったものです。
おまえら逆の立場ならできんのかよ!
と思いつつも、立場が弱すぎて何も言えない。
そんな歯がゆい状況がずっと続いていました。
激務で自尊心とプライドが木端微塵になった
「大学を首席で卒業するまでの体験談」の記事にも書きましたが、私は大学を首席で卒業しています。
首席で卒業したことと働いてからの実績は別物。
自分自身に言い聞かせていましたが、それでも私は自分に対する信頼と自信に満ち溢れていました。
さらに、私は曲がったことが大嫌いで、筋が違うことには真っ向から立ち向かう性格でした。
ですがそんな私の精神力や性格も、過酷すぎる生技の生活のなかでズタボロになりました。
理不尽な労働環境に対して最初の方は、
- こんなのは筋が違う
- おかしいことには反論すべき
- どんな困難にも立ち向かっていく
と思っていました。
この頃の私には自信と精神力があったからです。
ですがそんな私もいつしか、
- すいません善処します
- そのとおりです
- 逃げてもいいから寝たい
と頭のなかは謝罪と睡眠欲でいっぱいになっていました。
「これは筋が違う」と怒ったいた私は、いつしか「なんでもいいから事をおさめたい」と思うようになり、「なに考えてんだコイツ」と理不尽な相手に怒っていた私は、いつしか「なんでもしますから許してください」と思うようになりました。
この心理の変化はスタンフォード監獄実験、俗にいう「看守と囚人」に通じるものがあります。
「人の行動は性格や気質によって決まるのではなく、その人のおかれた状況や立場によって決まる」ということを証明しようとした心理学の実験。結果、強い権力をあたえられた人間は暴走を引き起こし、実験は中止となった。
立場が強いもの(現場)は無意識のうちに弱いもの(生技)を虐げ、その自覚すらありません。
暴言、パワハラなどを繰り返し起こしておきながら、当の本人たちには自覚すらないのです。
それゆえ、会社外の人間からみたら異常ともいえる行動に何の疑問も抱かないのです。
日本で2002年に公開された映画「es(エス)」ではスタンフォード監獄実験をテーマとして扱われた実験が行われ、被験者たちが看守と囚人に変貌していくさまがリアルに再現されています。
私が生技という囚人みた現場の人たちは映画のなかの看守そのものでした。
人間は地位や権力におぼれると非情にも残酷にもなれるのです。
あるいは先のブルーハーツの歌詞のように、弱い者達はさらに弱い者を叩くのです。
生技として働いていた当時も、映画「es(エス)」の存在は知っていたはずのなのですが、過労で頭がまわっていませんでした。
「看守と囚人」状態だと自覚していれば、もうすこしまともな精神状態のうちに転職活動ができたかもしれません。
新卒に生技をおすすめしたいか?
とりあえず私の生技での労働環境は最悪でしたが、そんな生技を後輩にすすめたいかと聞かれましたら…
生技をやりたい人にはぜひともすすめたいです。
私は地獄のような生活を送りましたが、決して生技という仕事自体が悪い職種だとは思っていません。
私の父親が生技として海外で活躍していたのは事実ですし、まともな職場はきっとまともなのでしょう。
事実、私の生技仲間には(労働時間が過酷な人が多いですが)楽しくやっている人が多いです。
「生技として海外で活躍するエンジニアになりたい」
以前の私がもっていたような強い志をもつ人には、ぜひとも生技をすすめたいです。
私は生技という職種がトラウマになってしまったので二度とやりたくはないですが、まともな職場の生技はきっと楽しいでしょう。
ホント…職場ガチャがハズレだったね
ハズレもハズレ…人生で前代未聞の大ハズレだったよ
現場との人間関係ガチャがすべて
まっとうな生技ライフを送られるかどうかは、私は工場での人間関係がすべてだと思います。
はっきりいえば「現場との人間関係ガチャ」です。
本当にそれ次第です、逆をいえば「現場との人間関係」以外のことなんて、割とどうにでもなります。
現場との人間関係でアタリを引けば楽しい生技ライフ、ハズレを引けば地獄の生技ライフ。
それだけです。
ちなみに、ここでいうアタリかハズレかは会社単位ではありません。
会社の事業所、強いては担当するラインレベルでの話です。
同じ会社内であっても、アタリの現場とハズレの現場とが混在していることは往々にしてあります。
これは大企業になるほど顕著で、信じられないほどの格差が生まれるものです。
ですので一概に「この会社はヤバイ」とはいえないのです。
表面的には優良企業でも、そのなかにクソみたいなブラックな職場が含まれていることがあります。
ただし、優良企業のなかにブラックな職場が含まれていることがあっても、ブラック企業のなかにホワイトな職場が含まれていることはないので注意しましょう。
ブラック企業でホワイトな職場に配属されるのはコネ採用だけです。
とまあそんなかんだで
私の場合はすばらしいことに同じ会社の同期のなかでも最悪の職場を引き当てたようです。
同期と話していても皆、口をそろえて「そんなひどい状況…ありえない」といいます。
そこから考えられるのは、どうやら私の入社した超大企業は「ブラックな企業がまぎれている優良企業」なのでしょう。
単純に…私の運がなかったんでしょうね。
結局、せっかく苦労して入社した超大企業にも関わらず数年で退職・転職することになりました。
他の元同僚はまだ働いているの?
今でも睡眠時間・ストレスと戦いながら働いていると思うよ
ヤバイと思ったら無理をするな
これから生技を目指している学生さん、あるいは実際に生技として働いている現役さんにアドバイスがあります。
職場があきらかにヤバイと思ったら無理をするな!
これは心からのアドバイスです。
無理をしても何も良いことはありません。
また別の記事で話したいと思いますが、私は生技時代に無理をしすぎて、そのあとの数年間は鬱状態になってしまいました。
私は精神的にそんなに弱かったのか?
私はそうは思いません。
むしろ逆で、私は負けず嫌いの努力家です。
でも、だからこそ最悪の状況になってしまったのです。
「マジメな性格」と「劣悪な生技の環境」とは相性が悪すぎます。
電通の高橋まつりさんが過労死した事件がありましたが、彼女もマジメな性格ゆえに仕事から逃れることができず、結果的に過労死してしまいました。
まさにあれと同じです。
あきらかにヤバイと思ったら無理をせずに逃げる準備をしろ!
心からそう叫びたいです。
- 休日も仕事のことで頭がいっぱいで休まらない
- 時計の針の音が気になるほど過敏になって夜に眠られない
- 立ったときに力を抜くと視界がグルグルする
- 毎朝トイレで吐いたり血便がでたりする
- 人生が悪い意味でどうでもよくなる
体が悲鳴をあげているとき、体は何らかのSOSを発信しています。
私は上記のようなSOSをすべて経験しました。
それでもそんなSOSを無視し続けて耐え忍んでいきました。
結果、精神はズタボロ、回復するのは数年後。
鬱というのはホントなめてはいけません。
ホント…よく生きていたね
あそこで逃げていなかったら…マジでヤバかったと思う
大企業だからといって安心するな
私は大学の就職活動時、かなりの大企業志向がありました。
中小零細には目もくれず、ひたすら大企業ばかりを狙っていました。
ただ、その選択自体は間違っていなかったと思います。
世の中にはずば抜けて優秀な人材でない限り、新卒でしか入ることのできない大企業というものが存在します。
私が就職したのもそういった超大手企業の1つです。
新卒カードを使って身の丈以上の大企業に就職する。
それ自体は間違っていなかった思います。
ただ誤算だったのは、大企業とはいえリテラシーの高い人間ばかりではないということです。
- 理不尽ないじめ
- 感情的なパワハラ
- 弱いものいじめ
私は学生時代、心のどこかで「大企業にはそのような低次元の所業をするような人間はいない」と決めつけていました。
そんなものは幻想です。
大企業の社員も1人の人間であり、大企業という肩書きを外せばその辺の人間と変わらない人が多いです。
ですので、私の経験したような低次元のパワハラ・いじめも普通にあります。
もし今、私と同じように大企業の生技に内定をもらっている人がいるならば、
大企業に内定をもらったからといって安心するな!
心からそうアドバイスしたいです。
いずれにせよ悔いのない選択をしよう
最後にひとことだけ添えるとすれば…
「いずれにせよ悔いのない選択をしよう」ということです。
職場環境が最悪だから転職した、でもその先の職場はさらに最悪だった。
そんなことは往々にしてあり得ます。
でも、かといってとどまっていたら精神がズタボロになり自我崩壊するかもしれません。
いずれにせよリスクはあるのです。
大事なのは「覚悟」です。
どの道を選んだとしても誰もあなたの責任を取ってくれることはありません。
事実、過去の私が「誰かこの状況から助けてくれ」といくら祈ったところで誰も助けてはくれませんでした。
いずれの道を選んだとしても勇気をだして一歩をふみだし、その責任は自分で取るという覚悟を持つ。
それがとても大事なことです。
生技はいいぞ~!海外で現地人とビールを飲みながらワイワイしたもんだ