こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
以前、「SDカードを抜き差ししたらデータが消えた件」といった記事でご紹介しましたが…
私は軽い気持ちでSDカードを抜いてしまい、SDカード内のデータを壊してしまったことがあります。
同じ経験のある方ならわかると思いますが…
フォルダの中身をみようとしても、「このフォルダーは空です」と表示されるだけでデータがどこかへ消えてしまったのです。
よくあるSDカードデータの破損ですね。
あれから、いくつかのソフトを使用して復元を試みたのですが、どれもこれもデータの復元までには至りませんでした。
そんな中、私がいきついた結論があります。
それは…
無料ソフトでは限界があるということです。
様々な無料ソフトを使用してみて思ったのですが、直前に消した画像くらいなら無料ソフトでも何とかなることがあるとわかりました。
しかし、それが前日分であったり数が膨大であったりすると、まったく復元できないのです。
それゆえ、私は無料ソフトに見切りをつけました。
次に何をしたかと言いますと、有料の復元ソフトに手を出してみることにしました。
そして結果的に…
あるソフトにてSDカードのデータを復元することができました。
そのソフトとは…
Best Data(正式名はiSofter)という会社が開発したソフト「ベストSDカード復元」です。
このソフトにより、私のSDカードは消失していたデータをすべて取り戻すことができました。
貴重な写真データでしたのでホッと一息といったところです。
というわけで今回は、Best Data(ベストデータ)さんのデータ復旧ソフト「ベストSDカード復元」をご紹介したいと思います。
■目次■
ベストSDカード復元の実力を確認
ダラダラとソフト性能を羅列するよりも、実際に復元していく過程を見ていただく方がてっとり早いと思いました。
ですので、私のSDカードを復元した過程をご紹介したいと思います。
ソフトの性能は「Best Data」さんのホームページをご覧ください。
Best SDカード復元(体験版)のインストール方法
まずは、「Best Data」さんのホームページより「無料体験版ダウンロード」をダウンロードします。
インストールファイルをダウンロードしましたら、「ベストSDカード復元」をパソコンにインストールしていきます。
インストール画面は日本語ですので安心です。
インストールするには最低29.6MBの空き容量が必要です。
セットアップの実行画面が出てきますので「はい」を押します。
セットアップ先は復元する場所とは別の場所を指定してください。
最後にアイコンやらスタートメニューなどの設定があります。
それらをすべて終えますと「インストール」ボタンを押しましょう。
これにてベストSDカード復元(Best SDcard & Usb Recorvery)のインストールは完了です。
Best SDカード復元(体験版)の実力は?
さてさて、ここまでは単なるインストール方法の説明でしたが、肝心なのはここからです。
結局のところ…
消失したデータは取り戻すことができるのか?
それが一番気になるところだと思います。
復元ソフトのアイコンをクリックしてソフトを起動させてみます。
ベストSDカードの起動画面には2つのスキャン方法が提示されています。
・スマホに「SDカードが破損しています」が表示された場合
・パソコンと繋ぐと、「フォーマットしますか」が表示される場合
・「高速スキャン」で復元したいデータが見つからない場合
これは最近の復元ソフトではよく見るインターフェースです。
時間はかからないが復元範囲が限定される「高速スキャン」と、SDカード内をじっくりとフルスキャンする「完全スキャン」です。
まずは「高速スキャン」の実力から見ていきましょう。
「高速スキャン」のスキャン結果
「高速スキャン」を押してから、対象となるSDカードを選択していきます。
私の場合はリムーバブルディスク(I:)を選択します。
すると…1つだけ写真がでてきました。
この写真、以前に「無料の復元ソフトRecuva」を紹介した記事で取り上げましたが、無料の復元ソフトで唯一復元できた写真になります。
そう、SDカードが壊れたのかどうかを確かめるため追加で撮影した写真です。
つまりは、SDデータ内の最も新しい写真になります。
ここまでは想定通りといったところです。
無料の復元ソフトでもここまでは復元することができました。
問題は、もっとさかのぼってデータを復元できるかどうかといったところです。
そんなさらなる望みを託して「完全スキャン」を実行したいと思います。
「完全スキャン」のスキャン結果
「完全スキャン」を実行すると、なにやら詳細なスキャンが開始されていきました。
と、ここであることに気づきます。
「検出したファイルの数:434」
これは…ザックリですが私がSDカードの中に入れていただろう写真の数と一致します。
無料ソフトでは見られなかった挙動です。
こいつには期待したいです。
結局、私のパソコンではフルスキャンに約14分程度かかりました。
SDカード内のすべての部分を詳細にスキャンしますので、さすがにスキャン箇所は膨大ということでしょう。
そして気になるスキャンの結果ですが…
なんと失われていた写真データが見えているではありませんか!
感動です。
建物や風景の写真から、大切な記念撮影の写真まで。
完全に諦めていた写真データがそこにありました。
Best SDカード復元(製品版)のライセンス
感動しつつ「復元」ボタンを押してみると…
「試用版でデータを復元することができません。復元するにはライセンスを購入する必要があります。今すぐ購入しますか?」
の文字が出てきました。
そう、これこそが無料体験版と製品版との違いなのです。
無料体験版ではスキャンの実力を確認でき、製品版ではそれらの復元が実行できるのです。
これをどう捉えるかは個人によるところがありますが、私はこの仕様のほうが助かります。
復元見込みがあるのかないのかわからないまま製品を購入するのはストレスになるからです。
そして製品版のお値段を確認すると…
・無期限ライセンス:7480円
となっています。
このような「1年」「無期限」の2種類を設けている製品も最近よく見かけますね。
どちらを選ぶかは個人の好みにもよりますが、私なりにオススメする人を挙げると次の通りです。
1年ライセンスをオススメしたい人
- SDカードのデータ消失を2度と起こさない人
- 復元コストを抑えたい人
無期限ライセンスをオススメしたい人
- 今後も同じようなSDカードのデータ消失を再びやってしまいそうな人
SDカードの復元を業者に依頼すると、業者によっては1万円以上の費用がかかることもめずらしくはありません。
そういった費用の代替として割り切った上で2度と同じ過ちは繰り返さない。
そんな人は「1年ライセンス」でも問題ないかと思います。
対して、喉元過ぎれば熱さを忘れるのごとく、再びSDカードを壊してしまいそうな人には「無期限ライセンス」をオススメします。
ちなみに、私がこういった商品を買う時はいつも「無期限ライセンス」ですね。
いろいろな商品の「無期限ライセンス」を持っていますが、気を抜いたときに再びやってしまうことが多いからです。
Best SDカード復元のライセンスキーを登録する方法
参考までに「ベストSDカード復元」のライセンスキーの登録方法をご紹介したいと思います。
「無料体験版」を起動させたメイン画面にて「認証」ボタンを押してください。
するとライセンス認証の画面が出てきますので、そこに入手したライセンスキーを入力します。
ライセンスキーを入力できましたら「オンライン認証」を押します。
「オンライン認証」を行いますので、インターネットに接続されている必要があります。
接続されていれば「はい」を押して進めます。
ここでソフトが自動的に再起動します。
再起動した後に「無料体験版」のままであったのなら、ライセンスキーの入力を間違えている可能性があります。
ソフトが再起動しましたら、再び「認証」ボタンを押してください。
ここで「認証済、無期限にお使いいただけます。」と表示されていればライセンスキーの入力は完了です。
上記画面は無期限ライセンスでの表示になりますが、1年ライセンスであっても似たような表示が出てくると思われます。
ライセンスキーの入力が完了すると、スキャン結果での復元ボタンが実行できるようになります。
再び「完全スキャン」を実行して復元画像を選択し、「復元」ボタンを押すと…
復元ファイルを保存する場所を選べるようになります。
私は「temp」という名前のフォルダを作ってその中に復元写真を保存したいと思います。
「ご注意:保存先をファイル復元するパーティションに設定しないでください!」と書いてありますが、これは保存先を復元元のファイルにしないでくださいといったことでしょう。
別のフォルダに指定していれば問題ないかと思います。
保存先を選択すると、無事にファイルが復元できました。
諦めていた写真に再び出会えました!
試しに1つだけ復元しましたが、あとで残りの433枚も復元したいと思います。
Best SDカード復元の注意点
あまりベタ褒めばかりしてもアレですので、私が感じた「Best SDカード復元」の注意点もいくつかご紹介したいと思います。
復元スキャンでデータが見つからなくても諦めない
まず1つ目、復元スキャンでデータが見つからなくても諦めてはいけません。
たとえば…
このように「復元できるファイルが見つかりませんでした」と表示されることがあります。
このような場合は、一度SDカードを挿しなおしてみて再スキャンすることをオススメします。
これはソフトの仕様によるところなので何ともいえませんが、スキャンできなかった場合でも再びスキャンすれば見つかるかもしれません。
復元した写真データは完全に同じではない
これも「ベストSDカード復元」に限った話ではないのですが、復元した写真は完全に元の写真データと同じというわけではありません。
あくまでも復元した写真になります。
例えばこちらの写真は復元した写真の1つになりますが、写真の容量は約600KBとなっています。
この写真の元ファイルは約数MBになりますので、データ自体は完全に元の状態ではありません。
(上の写真はブログアップ用に圧縮していますので、実物はもっとキレイではあります)
ただし、これは私の知るかぎり避けられないことだと思います。
消失した写真を復元しなかったことを後悔したくない理由
今回、私がここまで消失した写真にこだわっている理由はとてもシンプルです。
それは、失った写真はプライスレスだからです。
昔、テーマパークに遊びに行ったことがありました。
そのとき、アトラクションでの写真を施設カメラで撮影されて、アトラクション後に施設員から「記念に買いませんか?」とすすめられたことがありました。
(今でも遊園地のジェットコースターなどで多いサービスだと思います)
そのときの私は「写真ならまた撮れば良いので結構です」と断ってしまいました。
しかしその後、数年経ってから後悔しました。
あのとき、あの人と、あの場所で撮影できる機会は二度とありません。
たかだか少しのお金をケチってしまったおかげで、大切な思い出を残すことができなかったのです。
後悔はすぐにはやってきません、数年後などの時間と共にやってきます。
今回のSDカードに関しても同じです。
さっさと切り替えて、新しいSDカードとして使っていくのも方法の1つではあります。
しかし私は、写真の中の思い出を諦めることができませんでした。
それゆえ、復元ソフトを有料で購入してまで写真の復元を試みたのです。
復元ソフトの代金は、うかつにSDカードを抜いてしまった自分自身への戒めです。
私は諦めるよりは有料の復元ソフトをオススメしたい
私は壊れたSDカードから思い出の写真データをすべて取り出すことができました。
もちろん、これが他の人にとっても同じ結果になるかどうかは保証できません。
保証はできないですが、私は少なくともトライしてみる価値はあると思っています。
この記事にたどり着いた人の中には、いくつかの無料ソフトを試してみて絶望した人もいると思います。
私もそうでした。
無料ソフトをインストールしては、たいした結果を得られずアンインストールするのを繰り返していました。
去年、無料ソフトのRecuvaを紹介して以来、他の無料ソフトを紹介していないのはそういうことです。
無料ソフトが悪いとは決して思いませんが、私の場合は成果が得られなかったのは事実です。
同じような人には、ぜひとも有料ソフトの無料体験版を使用してみて可能性があるかどうかをチェックしてみるのをオススメします。
というわけで、私のSDカード復旧体験記はこれにて解決いたしました。
私の「ベストSDカード復元」は無期限ライセンスになりますが、できれば再び使用することのないよう日頃からSDカードの取り扱いには気をつけたいと思います。
以上、復元ソフト「ベストSDカード復元」のご紹介でした。