2021年10月27日、DJIから新型アクションカメラ「DJI Action2」が発売されました。
このAction2、期待していた人も多いんじゃないでしょうか。
実際、僕は前期種である「 DJI Osmo Action」を愛用していたので、Action2には多大なる期待を抱いていました。
ですが、10月27日に発表されたAction2の形態は…
コレです。
正直、コレをパッとみたときに…
何ともいえない嫌な予感がしました。
ぶっちゃけ…前作の正統進化でよかったんですよ。
前作の「DJI Osmo Action」は間違いなく名機だったじゃないですか。
Osmo Actionはそれなりに綺麗な映像が撮れて、暗所性能もそこまで悪くなく、お値段もお手頃。
何も不満はありませんでした。
ですので、Action2はより綺麗な映像が撮れて、暗所性能を改善したレンズを搭載する。
それだけでよかったのです。
それが…
よくわからない磁石のアタッチメントと謎のインターフェースになってしまい、わけがわからなくなってしまいました。
■目次■
DJI Action2のAmazonレビューが悪い
DJI Action2は前作とは完全に別物になってしまい、発売直後のレビューもあまりよくありませんでした。
ただ、
それでも僕は買おうと思っていたんです。
センサーサイズが1/1.7になって暗所性能も改善されていると思っていましたし、Rock Steady2.0による安定性はすごいと思っていたからです。
しかしながら、Action2にはそれらすべてを台無しにしたデメリットが出てきました。
それが…
熱暴走・熱停止問題です。
以前に「Gopro Hero10を買わなかった理由」といった記事を書いたことがありましたが、
僕はGopro Hero10は熱暴走問題が嫌で購入を見送りました。
それなのに、
なぜ「DJI Action2」でも熱暴走問題が発生しているんだという話です。
これに対して、AmazonではAction2のレビュー欄が荒れています。
釣りやパックラフトでの撮影用にと購入しました。デザインやコンセプトはかなり気に入っているのですが、アクションカムとして使用するには致命的とも言える欠点があり、残念ながら返品の手続きに入るつもりです。
まず本体がさわれないほど熱くなります。誇張ではなくホントに「アッツ!!」って声に出るほど熱くなります。
秋の室内での使用なので、室温は高くても25℃以上にはなっていないと思います。
さらに困ったのは熱くなったうえ強制的に撮影停止します。4K30FPSで22〜23分で停止しました。
今後、真夏の炎天下、直射日光での使用もありえると思いますが、不安しかありません。
秋の環境下でコレなので・・・
冒頭にも申しましたがデザイン・コンセプトは気に入っているので非常に残念でなりませんが、
Good Byeです。
(引用元:Amazon「DJI Action2」レビュー欄より)
1080P60/HSモードで録画開始から7分後には熱による強制的に録画停止。
ぶっちゃけ、これでは、長時間録画なんてできない。
気温は、20度くらいで真夏でもないのに強制停止は、辛い。
リコールに値する製品を商品として出さないで欲しい。
ユーチューバーも真剣にレビューして欲しい。
これじゃー使えんだろ。
数日、DJIの推奨SDを使って様子を見て、ファームウェア更新などで改善されなければ、不良品として返品予定
(引用元:Amazon「DJI Action2」レビュー欄より)
カメラ自体の映り、暗所性能、手振れ補正、画角などは申し分ない。
また、マグネットを使用したアクセサリーなど画期的で面白い。
大きさもOSMO Actionの70%くらいのサイズでコンパクトでよい。
しかし、本体単体では録画時間が35分とかどんな使い方を想定したのかさっぱり分からない。
外部ストレージとしてモニターモジュール/バッテリーモジュールがあるが、コレを付けると防水ではなくなるという謎設計。Actionカメラで非防水とかよっぽど限られた時しか役にたたない。水洗いできないならホコリも砂もダメ。
極めつけは発熱、触れないくらい熱くなる。さらに熱暴走で録画停止。4K60PでロックステディONで2分55秒で落ちました。
今までのActionカメラのように発熱やバッテリー、録画時間を意識せずに使おうと思ったら1080省電力モードでロックステディOFF、水もホコリも無い環境しか使えない。
スマホでいいじゃん。となる。
(引用元:Amazon「DJI Action2」レビュー欄より)
まだ発売されて間もないので総合評価を下すには早すぎると思いますが、所々に書かれている熱停止の時間が恐すぎます。
なんなのコレ…ホントなの?それとも大げさに言ってるだけ?
さらに、あまりにもAction2に対するAmazonのレビュー欄がひどすぎたのか、11/5ぐらいからAction2とOsmo Actionのレビュー欄が一体になるという謎現象が起きています。
おかげさまでAction2のレビューだけを見たい僕にとっては、非常に面倒な仕様となっています。
DJI Osmo PocketとDJI Osmo Pocket2のレビュー欄は分かれたままなのを考えると、この一体型レビューには恣意的なものを感じます。
※追記※
2021/11/18時点において、Action2とOsmo Actionのレビュー欄が再び別々になっていました。
やはり違う製品のレビューを混ぜるのは色々とマズイと思ったのでしょうか。
なんで…そんなことをするの?見づらくなっただけじゃん…
DJI Action2の連続動作時間(実働)について
DJI Action2のバッテリー駆動時間は、公式では次のように発表されています。
- 70分(カメラユニット単体)
- 160分(デュアル画面モジュール接続時)
- 180分(電源モジュール接続時)
しかしながら、これらの値は1080p30fps(省電力モードON)での値であり、いまいち実際の実働時間がイメージできません。
これに対して、連続撮影時間を調査したユーチューバーさんもいました。
このユーチューバーさんの調査結果をまとめると次の通りです。
ブレ補正 | カメラユニット | カメラユニット+スクリーン | |
4K/120fps | RS | 5分(制限) | 11分(熱) |
4K/60fps | RS | 6分(熱) | 35分(熱) |
4K/30fps | RS | 15分(熱) | 30分以上 |
2.7K/60fps | RS | 9分(熱) | 35分(熱)/HS時 |
2.7K/30fps | HS | 33分(バ) | 51分(バ) |
1080p/60fps | HS | 11分(熱) | 80分(バ) |
1080p/30fps | HS | 30分(バ) |
もちろん、人によって撮影環境は違いますので一概には言えませんが…
どの仕様でも撮影できる時間が短すぎます(´;ω;`)ウゥゥ
熱停止による撮影終了、あるいはバッテリーによる撮影終了、いずれにせよ長時間の撮影には向いていない仕様がうかがえます。
対して僕は、たいていが60分以上、下手をすると120分以上の長時間撮影がメインですので、Action2との相性は最悪かもしれません。
Osmo Actionのときは、60分ぐらいでバッテリーを交換しながら長時間撮影を続けていましたが、Action2ではバッテリーが一体型のため厳しそうです。
40K/30fpsの車載動画を120分以上撮れたら理想なのですが…無理そう?
DJI Action3に期待したいこと・改善要望
DJI Action2が発売されてまだ間もないですが、僕の期待は早くもAction3へと移っています。
Action2は…
もうどうでもいいです。
というより、今からでもDJI Action2をDJI Action Miniか何か別の名前にして、次の機種を正規のAction2にしてもらっても良いぐらいです。
それほど、現在のAction2はイメージから外れすぎました。
それゆえ、DJI Action3にはぜひとも次のことを実現してほしいです。
期待①:熱停止せず長時間撮影可能なボディー
やはり一番改善してほしい点といえば、熱停止しない機器設計です。
初代のOSMO Actionはホントに優秀でした。
あれでいいんです。
無駄にコンパクトであったり、服につけられるかなんてどうでもいいんです。
それらは二の次であり、最優先は熱停止しないことです。
熱停止しないうえでコンパクトであったり何か新しい仕様となるのなら大歓迎ですが、それらを優先して熱停止するようでは本末転倒です。
OSMO Actionでは熱停止しにくい点でGoProに優っていたのに、なんでわざわざ長所を捨てにいってるんだという話です。
中途半端にGoProへ寄せてくるのなら、それならGoProで十分じゃない?
と思うのは僕だけでしょうか?
期待②:圧倒的な暗所性能
熱停止と同じくらい改善してほしいポイントは、やはり暗所性能です。
今回、Action2のセンサーサイズが1/1.7インチになったことで、僕は暗所性能に対してかなりの期待を抱いていました。
ですが現実は…
どのユーチューバーさんのレビューを見ても微妙な結果ばかり。
少なくとも劇的に改善したとは言いがたいです。
ぶっちゃけ…
僕はDJI ActionシリーズがGoProに勝つためには暗所性能を伸ばすしかしかないと思っています。
だって昼間の撮影だとGoProには勝てないでしょ?
圧倒的な暗所性能でGoProを突き放したのなら、DJI Actionシリーズは地位を確立できると思うのですが、やっぱり難しいんでしょうか…。
もちろん、Action2もマグネット装着やコンパクト化で差別化を狙ったとは思うのですが、どうも僕には従来のOSMO Actionみたいなのを期待していた人を切り捨てる結果になったような気がしてなりません。
期待③:Osmo Actionの正統進化であればいい
これを言えば元も子もないかもしれませんが、Action3はOsmo Actionの特徴を受け継いだ正統進化であればいいです。
コンパクト?アタッチメントがマグネット?
いりません。
Action2のようなキワモノは、正統進化版を出した後に変わり種として出してくれればいいのです。
僕は普通にOsmo Actionの上位互換版を買い替えたいだけなので、現行の性能を削ってまでの新機能なんていりません。
Action3が発売されるのかはわかりませんが、もし発売されるのならOsmo Actionベースの機器であってほしいです。
くれぐれもAction2の改良版でないことを祈ります。
まとめ
ちなみに断っておきますが、別に僕はAction2を陥れたいわけではないのです。
単純に、購入を検討していただけに…
僕はいったいどうすればいいのか悩んでいるんです。
- Gopro Hero10を購入する
- DJI Osmo Pocket2を購入する
- DJI Osmo Actionを使い続ける
やっぱり…
Pocket2あたりが無難なんですかね。
Action2の発売数ヵ月前からネットのリーク情報を模索し、毎日更なるリーク情報が出回らないかチェックしていた僕にとっては、まさかAction2がこんなことになるなんて思っていませんでした。
早急にGopro Hero10やPocket2の情報をかき集め、Action2以外の選択肢を作らないといけません。
あらためてOsmo Actionは神機種だったんだなと思い知らされました
Action2は誰に向けての商品なのかイマイチわからない