Gopro Hero10を買わなかった理由[熱暴走と暗所性能]

2021年9月17日。

人気のアクションカメラ、GoPro HERO10が発売されました。

GoPro HERO10。

僕はものすごく楽しみにしていました

実際、ネットにリーク情報が流されてからはネット記事と掲示板を常にチェックしていましたし、YouTubeでは性能の予想動画を漁ってはワクワクしていました。

購入に関しましても、

公式でサブスク込みで買うか、あるいは家電量販店で手っ取り早く買うか

あれやこれやと悩んでいました。

ただ、結局…

………

GoPro HERO10の購入は見送りました

これ、めちゃくちゃ悩んだんです。

決してGoPro HERO10に興味がなかったわけではないんです。

むしろ、僕は発売をめちゃくちゃ楽しみにしていました

どんなに楽しみにしていたかといえば、Googleの検索画面で「GoPro HERO10」と入力して、ニュースを新しい順に常にチェックしていたほどです。

3時間おきに検索画面に打ち込み、新しい情報が公開されていないかをチェックしていました。

正直、常軌を逸しています(笑)

また、ネットに流れていたリーク情報が9/16発売だったのに対し、実際は9/17発売だったのを知ったときは、その1日が長すぎてヤキモキしたものです。

それほどまでに楽しみにしていたのです。

もちろん、17日の22時に公開された公式のプレミアム公開動画は投稿直後に視聴しましたし、家電量販店に比べて販売が遅れていた公式ホームページもチェックしていました。

家電量販店の時間外受け取りを利用して、当日すぐにでも手に入れようかとも悩みました。

ただ、とある不安が払拭されず、どうしても購入が決断できなかったのです。

僕は…Goproアンチではありません…ホントに楽しみにしていたんです

熱暴走と暗所性能がすべてだった

GoPro HERO10の購入を即決できなかった理由。

それは、GoProが抱えていた2つの問題点が気になったからです

それは、

  • 熱暴走による短時間停止
  • 暗所撮影での動画品質

の2つです。

熱暴走による短時間停止が改善されていない

僕はGoPro HERO10に対して、熱暴走による停止が起こらないよう何らかの工夫がなされるだろうと期待していました。

だって、バッテリーがなくなるよりも前に熱暴走で止まるっておかしいじゃないですか(笑)

それだったらバッテリー容量が大容量である意味がありません。

こんな意味不明な状況は、きっと新機種では修正されると思っていたのです。

なのでHERO10には、少なくとも解像度に関わらずバッテリー分ぐらいは完走してくれることを期待していました

しかし結果は、

HERO9とHERO10とで熱暴走に対する差はなく、依然として熱暴走は存在するとのこと

これには購買意欲が大きく削がれました。

僕は1回の撮影で1時間は動画をまわしたいので、熱暴走による短時間での停止は致命的です。

さらに、

GoProの公式フォーラムでも熱暴走については議論されていますが、HERO10で熱暴走が改善されたわけではなさそうですね。

GoPro公式コミュニティーフォーム(英語

公式フォーラムは英語ですが、5ちゃんねるにGoProの人(aragon1006)の書き込みがうまくまとめられてましたので以下に貼っておきます。

aragon1006 GoPro
高性能モードでの処理には多くの電力が必要なため、GoProは、カメラが特定の温度に達したときに消費者とカメラが過熱するのを防ぐための安全対策を講じています。HERO10は、HERO所有者の大多数がカメラを使用していることがわかっていることをサポートするように設計されています。つまり、自然な空気の流れがある環境で短いクリップを撮影するためです。
私たちの調査によると、GoProで撮影されたビデオの75%は1分10秒未満です。HERO10 Blackは、エアフローなしで60 fpsで20分間5.3kを記録できます。これは、GoProビデオの平均長の約16倍です。HERO10 Blackは、エアフローなしで60 fpsで25分間4kを記録できます。これは、平均的なGoProビデオの21倍以上の長さです。
したがって、静的な環境で最高解像度の長いクリップが必要な撮影シナリオでは、ある程度の空気の流れを提供するために必要な手順を実行することをお勧めします。 これにより、カメラの熱性能が向上し、より長いビデオキャプチャが可能になります。

5ちゃんねる掲示板「【アクションカム】 GoProシリーズr83 【ウエアラブル】」より

まあ、あれですね。

僕の使いかた(1時間ぐらいの動画をバンバン撮りたい)はGoProさんの想定対象外みたいです

たしかにGoProのプロモーションビデオを見ると短時間のアクション映像っぽいものが多いので、僕みたいに長時間の動画を撮りたい人は稀なのかもしれません。

ただ、「GoProで撮影された動画の75%が1分10秒です」についてはいまいち謎です。

皆、そんなに短い動画ばかり撮ってるの?

という疑問と、

短い動画は数が取れるので、動画数だけでみたら比率は高くなるんじゃないの?

という疑問です。

まあ、色々と思うところはありますが、これは仕様なので潔く他の選択肢を探します。

5ちゃんねるではHERO10肯定派と否定派との熱い罵り合いが繰り広げられていますね(笑)

暗所性能に劇的な改善はないと感じた

僕がアクションカムに暗所性能を求める理由。

それは、僕が撮影したいのは「夜間のドライブ映像」だからです。

昼間のドライブ映像はGoPro HERO9でも十分なことは知っていました。

ただ、GoProって夜になると途端に性能が落ちるんですよね

とはいえ、他のアクションカムも似たりよったりの性能ですので、なにか夜の車載動画にとって革新的なカメラが発売されないかと悩んでいたんです。

そんなときにGoPro HERO10のリーク情報を見つけ、

これは暗所性能が大幅に改善されているに違いない

と思い込んでいたんです。

さらに公式のプロモーションビデオには「A New Era(新しい時代)」なんて文字も書かれていましたので、否応にも革新的な何かを期待したんです。

ただ、フタを開けてみるとプロモーションビデオにはHERO9と似たようなアクション動画ばかりで、暗所の動画はありませんでした。

代わりに、やたらとスローモーションを推しているコマばかりが散見されました(笑)

僕にとってはスローモーションなんてどうでもいいのですが、他の人にはそんなに需要が高いのでしょうか?

このあたりはいまいちピンときません。

というわけで、

あくまでも僕にとっては「新しい時代」ではなくHERO9のマイナーチェンジといったところです。

残念ですが、僕の期待していた性能ではなさそうです。

「新しい時代=昼も夜もパーフェクトに撮影」と思っていました

ユーチューバーのべた褒めが気持ち悪い

GoPro HERO10が発表されるや否や、多くのユーチューバーが一斉にレビュー動画を投稿し始めました。

動画投稿のタイミング的に通常の購入でないことは明らかであるため、事前に商品を受けとってのレビュー案件であると思われます

そしてこれがまた…

内容がひどいです(笑)

とにかくべた褒め。

なんでもかんでもココがすばらしい、アレがすばらしい。

さすがにドン引きです、ちょっと気持ち悪いです

僕は良いところも悪いところも両方知りたいのに、

事前に商品を受け取ったユーチューバーの動画は、良いところはべた褒め、いまいちなところはボカしているような動画ばかりでした。

正直なところ、レビューではなく提灯動画あるいはヨイショ動画な印象を受けます

加えて、専門的な分析を行っているユーチューバーはおらず、大衆向けのプロモーションビデオみたいな動画ばかり。

僕もユーチューバーをやっているのでわかるのですが、専門的な内容を出すよりも、ふんわりとした紹介動画のほうが動画の再生回数が稼げるんですよね。

ひと通りの動画は見たのですか、具体的なことがあまりわかりませんでした。

撮影時の詳細設定すら載せずに動画を出されても…みたいな人、多くないですか?

DJI Osmo Action2 に期待せざるを得ない

夜間の車載動画を撮りたい僕にとって、GoPro HERO10は期待はずれでした。

そんな矢先、

とある情報がネット上で広まり始めました。

それは、

近々、DJI Osmo Action2(仮称)が出るといったリーク情報です

Osmo Actionは2019年に発売されたアクションカムで、当時は「GoProキラー」とも称された名機になります。

加えて、Osmo Actionは2019年の製品にも関わらず、バッテリーと暗所性能には定評があるんですよね。

リーク情報ではセンサーサイズが大きくなり、バッテリーも更に改善されたとのことですので、これは期待せざるを得ません。

今後のスペック次第では、GoPro HERO10につぎ込む予定だった予算をOsmo Action2に使おうと思います。

2021年度の後半(11月ぐらい)には発売される?…との噂が飛び交っていますね