こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
ネットの掲示板をながめていると、たまに見かける言葉があります。
それは「夜勤はやめとけおじさん」というワードです。
「夜勤はやめとけおじさん」とは、夜勤のつらさを存分に味わい、夜勤なんてやめとけと周りに連呼するおじさんのことです。
仕事で夜勤を経験したおじさんが未経験者に対して「夜勤はやめとけ」と連呼します。
また、ネットの掲示板では夜勤はやめとけおじさんが「夜勤はやめとけ」と言った後に…
ワイ「夜勤はやめとけ」といった具合に悲劇が繰り返されたことを報告するのがお約束になっています。
では実際に夜勤はつらいのか?
ネットの掲示板だけでいわれているネタなのか?
私は経験者なのでわかります。
マジでめっちゃつらいです。
はい、私も立派な夜勤はやめとけおじさんです。
ゲームの徹夜とはわけが違います。
私も学生時代は「夜働くほうが涼しいし静かだしいいじゃん」と思っていましたよ。
あと、私は夜型人間ですので夜勤の適正があると思っていました。
………
ゲームと仕事は別物です。
あと、夜型人間といっても朝の9~10時まで起きているほどの夜型人間ですか?
そんなことはないでしょう。
せいぜい深夜3~4時程度の夜型人間だと思います。
そんなレベルでは、夜勤を経験するときっと地獄をみます。
私は地獄をみました。
というわけで今回は、夜勤経験者が経験した「夜勤の何がつらいのか」について語りたいと思います。
■目次■
「夜勤はやめとけ」といわれる理由
「夜勤はやめとけ」といわれる理由は実にさまざまです。
体力面であったり精神面であったり、いろいろな理由によりオススメできません。
いくつか、私自身が経験したデメリットをお話します。
交代勤務という悪魔のシステム
夜勤を取り入れている会社では、ほぼ間違いなく交代勤務制というシステムを取っています。
交代勤務制とは週によって昼勤と夜勤とが入れ替わる制度です。
二交代とも言われます。
なぜそんなわけのわからない制度を取り入れているのか、ということですが…
理由は社員の健康やプライベートを考慮してといわれています。
ずっと夜勤だと健康に悪いですし、家族とのコミュニケーションも希薄になってしまうからだそうです。
ただこれがまあ、つらいんです。
昼勤と夜勤は時差が12時間あります。
これはいわば、1週間に1回、時差12時間の海外と日本を行ったり来たりしているようなものです。
当然、体内時計はグチャグチャになります。
パッと切り替えられる人は気にならないのかもしれませんが、私は無理でした。
徐々に疲れが取れなくなってきて、逆にプライベートが楽しめなくなりました。
昼勤か夜勤のどちらがいいかではなく、コロコロと入れ替わるのが体調を崩す原因になりました。
あまり言いすぎると、「夜勤はやめとけおじさん」ではなく「二交代おじさん」といわれそうですが、本当につらいんですよ。
金曜の通勤途中がつらかった
夜勤で出勤する場合、通勤時間が昼勤の帰宅時間にあたります。
電車の中で、周りのサラリーマンが仕事が終わってホッとしているなか1人だけ出勤に向かいます。
あれが精神的にこたえます。
特に金曜日の出勤が嫌でした。
周りが休みまえに受かれているなか、土曜日に食い込む仕事に行かないといけないのです。
休日出勤ではないのに休日出勤をしているような気分にさせられます。
もちろん、夜勤の帰宅時間は昼勤の出勤時間にあたるので逆の立場であることもあります。
でも、考えてみて下さい。
夜勤が土曜日の朝に帰宅しようとすると、周りは出勤ではなくレジャーに出かける真っ最中です。
出勤時は金曜日のアフター5を見せつけられて、帰りは土曜日のお出かけを見せつけられるのです。
結構こたえました。
とりあえず昼に寝れない
ベタな悩みかもしれませんが、夜勤の就寝時間、つまりは昼に寝ることができませんでした。
慣れればなんてことない?
少なくとも私はそうは思いません。
昼と夜とでは周りの環境がまったく違います。
・うるさい生活騒音
特にこれら2つが天敵です。
太陽の光は人の交感神経を刺激して体内時計をリセットする働きがあります。
しかし、それらは夜勤を想定して働いておりません。
夜から朝になり体内時計がリセットされてからすぐさま寝てと…
なにかとグチャグチャになります。
「就寝前にスマホなどのライトをみると睡眠の質が悪くなる」といわれますが、あれを太陽という強力な光でやっているわけです。
睡眠に影響がないはずがありません。
私は睡眠の質が悪くてよく眠ることができませんでした。
あと、微妙に気になるのが生活騒音です。
人の声、工事の音、はたまた選挙の応援演説まで。
何から何まで睡眠をさまたげる要因になります。
だって考えてみて下さい。
深夜3時にガガガガと工事の音がしたり、「〇〇をお願いします!」と選挙カーが徘徊しているようなものです。
異常です。
結局、耳栓などをして強制的にシャットダウンする必要が出てきます。
Moldexというガチの耳栓をつけ始めたのを夜勤を始めてからでした。
一度でも体験すると、もはや巷の耳栓では満足できない体になってしまいました。
やってはいけないタブーが増える
昼勤と夜勤とを繰り返していると、やってはいけないタブー(禁止行動)が増えていきます。
例えば…
・夜勤前に寝だめをしておく
・夜勤明けにそのまま遊びに行く
などが定番ですね。
いずれも交代勤務のあるあるです。
もちろん、昼勤のサラリーマンにもタブーはあるでしょう。
次の日が仕事なのに朝の5時まで遊んでいる人はそういないと思います。
それとまったく同じことが夜勤にもあるのです。
それなので、単純にいえばタブーが2倍になります。
気にならない人は気にならないのかもしれませんが、私は疲れました。
「今週はどっちのタブーだっけ?…あっ、夜勤の方か」
みたいな感覚になります。
周りの友人たちと疎遠になる
夜勤をしていると昼間は寝ていますので、昼勤の友人たちとは交流が疎遠になっていきます。
また、夜勤明けの土曜日は寝ておかないとガタがくるので遊びに行けません。
何かと周りと時間が合わなくなっていきます。
あと…
遊びに行く友人が同じく交代勤務で、しかも自分とは逆のシフトだった場合、何かでズレない限りはほぼ交流が皆無になります。
周りとリズムが合わないというのは結構ストレスになります。
ゲームをしようにもオンライン人数は少ないですし、昼間に歩いていて「コイツ働いていないのかよ」みたいな目で見られるのもストレスでした。
それゆえ、なんだかんだいって家にいることが多かったですね。
1回だけ昼に歩いていたら、見知らぬ老人に「仕事はしているのか?」的なことをいわれて絡まれたこともあります。
意味不明です、失礼すぎます。
でも、世間はなんだかんだいって夜勤を知らない人、経験したことのない人が多いのです。
夜勤にもメリットはある
ただまあ、夜勤をするメリットもあるにはあります。
一番はお金ですね。
というよりお金しかありません。
会社によるとは思いますが、たいていの会社では夜勤をすると昼勤では考えられないような金額を稼ぐことが可能です。
ネットでは「寿命をお金にかえている」といわれていますが、まさにその通りです。
何十年後の寿命よりも目先のお金なのです。
でも逆をいえばお金だけなんですよね。
たしかにお金は溜まります、半端なく溜まります。
加えて、プライベートもさほど無理をして遊ぶこともなくなっていきますので、さらにお金が溜まります。
そしていつか…
お金なんていらないから普通の生活がしたいと思うようになります。
夜勤をやめて思うこと
私は夜勤の生活は、かなり昔に辞めました。
ですので、それ以来はずっと昼勤の仕事をしています。
そして、夜勤をやめて思うことがあります。
昼勤オンリーの方が節約や倹約の意識が高まりました。
私の場合は、交代勤務をしていると心に余裕がありませんでした。
節約?倹約?
そんなものを意識している余裕はありません。
幾分か多くもらえるお金に幅を利かせて、ゴリゴリと消費していくスタイルでした。
昼勤オンリーになるとお金は少なくなりますが、生活リズムは安定していますので「何かをやろう」といった気力がわいてきました。
個人差はあるとは思いますが、私は昼勤が向いているみたいです。
YouTubeにある夜勤関連の動画
YouTubeでは夜勤に関わる動画(主に文字動画)がいくつもあります。
せっかくなのでいくつか貼っておきたいと思います。
まとめ
こうやって夜勤だった経験をズラズラと書いてみると、私が立派な「夜勤はやめとけおじさん」になったことを実感できます。
いやほんと…
夜勤はやめとけ。
半分冗談のように聞こえるかもしれませんが、歳を取ってくるときっとガタがきますよ。
私も徐々に歳を取ってきていますが、やはり若い頃に比べると夜更かしができなくなってきました。
若い頃なんて、徹夜で朝までゲームをして、そのあと2時間だけ眠ってから再び遊びに行く、なんて生活リズムでも大丈夫でした。
最近はとてもそんな無茶はできません。
なんで無理になったかといえば、眠っても体力が回復しないのです。
無理ができないのではなく、無理をしたら回復にとても時間がかかるようになったイメージです。
それを老化というのでしょうか。
1日だけなら若い頃と同じ生活ができます。
ただ、疲れた体を回復するのに倍以上の時間がかかります。
私は交代勤務をずっとやっている人はすごいと思います。
長年やっていると人の体が適応していくのかもしれませんね。
ただもし…
夜勤をやったことのない人が夜勤に興味があると言い出したら、私はとめたいですね。
とまあ以上、「夜勤はやめとけおじさん」の戯言でした。