かれこれ10年以上まえからでしょうか、私はワードプレスが嫌いでした。
なぜ嫌いだったかといえば、何やら得体の知れないソフトのような印象をもっていたからです。
さらに無料だということが余計に印象を悪くしていました。
タダより安いものはない!そんな概念がすりこまれすぎていたせいか安かろう悪かろうのソフトなんだろうなと思っていました。
それが今では…
便利すぎて離れられません!いやホントに便利です!
なんだよまたワードプレス推しの提灯記事かよと思われたあなた、違います、本当に便利なのです。
そんなすっかりワードプレス信者になってしまった私ですが、いったいどういった経緯をふまえてこうなってしまったのかをここで説明させていただきます。
■目次■
これまでのブログ・サイト製作の履歴
経緯を説明するにあたってまず、私のブログ・サイト製作の履歴を説明させてください。
使用した履歴だけを順に述べると…
ブログ(楽天ブログ・Seesaaブログ・ライブドアブログ)⇒ホームページビルダー⇒SIRIUS⇒Dreamweaver⇒ワードプレス
になります。
無料ブログサービスを使用していた時代
私はブロガー世代と呼ばれている世代になりますが、その名のとおりちょうど学生時代まっさかりの時期にブログが世の中で大流行しました。
そして私もその波に乗り遅れまいとブログをはじめました。
当時は学生時代で時間がありあまっていたこともあり、複数のブログを立ち上げました。
主に使用していたブログは楽天ブログ・Seesaaブログ・ライブドアブログなどの無料ブログサービスになります。
この頃はHTMLやCSSなどの知識は皆無で、テキストの色や大きさは無料ブログサービスについてあるボタンなどを押すことで対応していました。
ホームページビルダーを使用していた時代
無料ブログでのブログを数年続けたくらいから、徐々にブログサービスに不満がつのるようになってきました。
もっとオリジナリティーを活かせるホームページを作りたい。
そんな思いから初心者にオススメといわれていたホームページビルダーを使用してホームページ制作をはじめました。
しかしながら、もともと情報学科でもなければプログラミングが趣味でもなんでもない私。
HTMLやらCSSの知識は皆無でしたので、この時期のホームページ制作はいまからふりかえると暗黒時代です。
CSSの知識が皆無でしたので文字の大きさやサイトの構成などはCSSを使わずにすべて手書きで行っていました。
少し知識のある人なら意味不明なんだけど?と言われることでしょう。
今でも当時のサイトは保存してありますのでたまに閲覧するのですが、CSSも何も使わず全部手書きでグローバルメニュー(らしい何か)やサイドメニュー(らしい何か)を作っていたのはある意味すごいと思っています。
SIRIUSを使用していた時代
ホームページ製作での手入力による気合いのゴリ押しによるホームページを何年か続けたあと、再び疑問がわいてきます。
いくらなんでもホームページの制作にこんなに時間がかかるのはおかしい!
それに気づくのに数年かかりました。
人間だれしも途中から間違いに気づいたところで認めたくないものですね。
私も例外なくとりあえずこのままでいいんじゃね?と過ちを放置していました。
しかしそんななか、何やらネット上でバカ褒めのホームページ制作ソフトを見つけました。
それがSIRIUSです。
おそらくですが私の調べた限りですとSIRIUSに対する批判的なサイトはほとんど確認できなかったと思います。
それほどSEOに優れていたのか何なのかSIRIUSに関する評価はバカ褒めの域に到達していました。
ホームページビルダーでの手作業にも体力的な限界を感じてきた私は、思いきってSIRIUSに乗りかえることにしました。
SIRIUSでのサイト製作は、使ったことのある人ならわかると思うのですが知識がなくてもポンポンと作成することができます。
今までは手作業で作っていたパンくずリストも自動で作成されますし、テキストにマーカーを引きたいときは便利なマーカーボタンも用意されています。
まるで無料ブログサービスの付属機能を利用しているかの感覚でサイト製作を行うことができました。
Dreamweaverを使用していた時代(現在も一部で使用)
SIRIUSにより不自由なくサイト製作を行っていた私ですが、またまたあらたな欲求がわいてきます。
もっと自由度の高いホームページ製作を行いたい。
次はこんな欲求がわいてきたのです。
SIRIUSはたしかに便利です。
便利なのですが、どうもアフィリエイト特化といいましょうかある程度の質のサイトをポンポンと量産する目的に特化しすぎていると思うのです。
もともと、私にはアフィリエイトサイトを量産するつもりはありませんでしたので、いつしかSIRIUSで行っている便利機能を自分で理解して扱いたいと思うようになったのです。
そこで調べに調べた結果、乗りかえる候補にあがったのがワードプレスとDreamweaverです。
この2つは評判・知名度ともに十分すぎるほどの高評価で、どちらを選ぶかというのは至難を極めました。
しかし最終的に私は、このときはDreamweaverを選びました。
Dreamweaverを選んだ理由はシステムの明確さの違いでした。
さまざまなサイトで調べた結果、ワードプレスは便利だけれども中身を理解している人は少なくブラックボックス化していると知り、逆にDreamweaverは1からHTMLやCSSを理解するには最適なソフトであるとも知りました。
SIRIUSで中身を知らないままサイトを製作することに嫌気がさしてきたこともあり、私はDreamweaverにとびつきました。
そしてこの時期にはじめてHTMLとCSSについてしっかりと理解することができました。
同時にホームページビルダー時代の苦労がまったく無駄な苦労だとわかった瞬間でもあります。
Dreamweaverにはライブ分割表示機能(コードを書きながらライブビューを閲覧できる)やテンプレート機能(親ファイルから編集可能域を指定された子ファイルを作成することで親ファイルの変更が個子ファイルに自動的に反映される機能)などが搭載されており、その存在をはじめて知ったときはおおげさではなく本当に感動しました。
ホームページビルダー時代には200以上もの記事の一部変更と反映確認を徹夜ですべて行っていましたので。
ワードプレスをはじめたきっかけ
Dreamweaverの完璧な機能に圧倒されながらも書籍やネットを駆使してサイト製作をがんばってきた私ですが、あるときふと思いました。
HTMLやCSS、Javascriptなどの知識は増えてきたけれどもそもそも何をしたいんだっけ?
ふとこんなことを思いはじめました。
私はもともとやりたかったことは情報の発信、いわばブログです。
それゆえ、Dreamweaverである程度の知識をつけた今、このままDreamweaverを極めていくのかどうかを躊躇するようになったのです。
Dreamweaverはとてもすばらしいソフトです。
とてもすばらしいソフトですが、ソフトエンジニアでも何でも私が趣味の範囲ですべてをマスターするにはとても時間が足りません。
現にホームページ1つをDreamweaverで製作するにあたっても、グローバルメニューはこう書いてサイトの編成はこう書いてやらすべてのコードを計画して構成を考えていきます。
そしてコードがしっかりと動作したときはたしかにおもしろいのですが、それって本来の趣旨からはずれていると思うのです。
アメリカの自動車会社フォードの社長であったヘンリー・フォードはこう言っています。
「不勉強にして、その質問の答えは分からないが、その分野で最高の人物となら、5分で連絡が取れる」
これは前後の関係を知らないと意味不明な言葉に聞こえますが、要は目的と手段を見失うなということです。
つまりは、私にとってHTMLやCSSの知識をこれ以上深めるのはあまり意味がないと悟ったのです。
そんなときに頭に浮かんできたソフト、それがワードプレスです。
ワードプレスの便利さに驚かされる
あれやこれやといろいろなソフトを使用した後にワードプレスへ行きついた私ですが、ワードプレスの便利さにはホント圧倒されます。
便利なプラグインが用意されていて、まるでそれを組み合わせていくだけですてきなホームページができあがっていきます。
たしかにブラックボックス的なところもあるにはありますが、ブラックボックスであることが致命的な問題にならない限りは問題ないと思っています。
1つのサイトを立ち上げるまでの労力もDreamweaverとは比べ物になりません。
また、HTMLとCSSでせっせとサイトを組みたてていた私にとってPHP言語の便利さにはつくづく感服します。
PHP言語の知識はまったくない私ですが、新着記事や関連記事、ランキングなどサイト内の情報を読み取って常に動き回ってくれる便利なヤツだということくらいはわかります。
あまりよく知らないですが動的ページってやつですかね。
まあいずれにせよ、そんなかんだで情報発信に特化するならワードプレスが一番、言語をしっかりと極めるのならDreamweaverが一番。
これが私の結論です。
Dreamweaverからワードプレスに入ったことがよかった
今でこそ手放せない存在になったワードプレスですが、最初からワードプレスでよかったかと言われれば実はそこは違います。
私はDreamweaverでHTMLとCSSを最低限理解したうえでワードプレスに移行するのが理想と思っています。
ワードプレスの各機能を洗練していくにあたり、プロの方々がとても親切な説明サイトを立ち上げてくれていますが、それを理解するためには最低限の知識が必要です。
その最低限の知識をみにつけるためにはDreamweaverなどでしっかりと自身で勉強していくのがベストだと思うのです。
もともと、CSSすら使わずにホームページを制作していた私です。
もしもDreamweaverを経ずにワードプレスに行きついていたら、中身が本当にサッパリとわからないままプラグインやCSSの編集を行うことになっていたでしょう。
(かといって今でもすべてを理解しているとは到底いえないレベルですが)
まとめ
ワードプレスを記事を書いていると、昔使っていた無料のブログサービスと似たような感覚を覚えることがあります。
この似ている感覚こそが大切だと思います。
無料のブログサービスが気軽に情報発信を行うことができたように、ワードプレスもまた情報発信のお手軽性にはズバ抜けているのです。
それなので似ているといった感覚を覚えるのでしょう。
他の余計なことにエネルギーを奪われずに情報発信に専念できる。
末永くブログやサイトを運営していくにあたりこれはとても大切なことだと思います。
ブログやサイトを辞めてしまう理由の多くが「運営に疲れた」ですからね。
そうなるとやはり、長いスパンで情報発信を行うのなら余計なエネルギーを使わずに済むワードプレスが一番です。