トナラーとは?わざわざ隣に座ってくる人達

最近、ネット上であらたな造語が話題になっています。

それは…

トナラーです。

トナラーとは

混雑していない飲食店や電車などで、他にも席が空いているにも関わらず隣に座ってくる人達のこと。個人のパーソナルスペースを平気で侵害してくる存在として嫌われている。

トナラー。

言われてみれば、たしかに街中でたまに出会いますね。

人というのは他人がある程度近くにやってくると不快に感じます。

そのような「ある程度他人に離れてほしい距離」のことを、

心理学用語でパーソナルスペースといいます

パーソナルスペースには個人差がありますので、一概にコレと定義することはできないですが、誰もが必ずもっている心理です。

トナラーと呼ばれる人達は、このパーソナルスペースが他の人より狭いんですよね

加えて、他人がどう感じるかを考える感性も低い場合が多く、

いわば他人の思考を読みとる感受性が低いとも言えます。

  • パーソナルスペースが他人より狭い
  • 他人の思考を読みとる感受性が低い

これら条件を満たしてはじめてトナラーになりえるのです。

そう考えると、トナラーというのはある意味、希少な存在と言えるかもしれないですね。

まあ…

実際に遭遇すると不快極まりないですが(笑)

とまあそんなトナラー、せっかくですので僕が経験した事例をいくつかご紹介したいと思います。

いわれてみれば、たまに出会っているような気がする!

トナラー…ほんとネット用語っておもしろいよね

日常生活で出会ったトナラー達

それでは、僕が日時生活で出会ったトナラー達を紹介していきたいと思います。

きっと同じような経験をした人もいるかもしれませんね。

飲食店のカウンターでわざわざ隣に座ってくるトナラー

これは最もありふれたトナラーではないでしょうか。

ガラガラの飲食店、空きまくっているカウンター。

そんなお店のカウンターで飯を食っていると、ふと新しいお客さんが1人。

どこかに座るんだろうなーと思っていたら、なぜか僕の隣に座ります

こっちくるんかい!?

思わずツッコミたくなります。

他の席があんなにも空いているのに、わざわざなぜ隣に!?

店内はガラガラなのに、僕の周りだけ密になってしまいます。

ぶっちゃけた話…

隣に座られるぐらいなら、こちらが遠くのカウンターへ移動したくなります

ただ、トナラーが座ってから遠くに移動すると、トナラーに対するあきらかな不快感が伝わってしまいます。

なので、できるだけ気にしないようにしたいのですが、内心…

不快だからどっか行けよ…

と思ってしまいます。

なんか食べづらくなってしまうよね…

ぶっちゃけ本音をいえば…気持ち悪いよね

ガラガラの電車で隣に座ってくるトナラー

飲食店についでトナラーが目撃される場所。

それは電車です。

ガラガラの車内、どこでも好きな場所に座れるのに、わざわざ隣のに座ってくる

まさに典型的なトナラーです。

このとき、快速や新幹線などで見かける2人掛けのシートではなく、8人ぐらいが座れる長シートで隣に座ってきたのなら、それは間違いなくトナラーです。

ここよく間違えられやすいのが、混雑した車内の2人掛けシートの隣に座ってくる人

あれはトナラーではなく、単なる座りたい人です。

たまにわざと通路側に座って1人席として死守しようとしている人がいますが、あそこに割って入っていく人はトナラーではありません。

むしろ僕なんかは1人席を死守している通路側ガードマン(仮称)が不快なので、積極的に入っていくぐらいです(笑)

トナラーとは、あくまでも「他に十分なパーソナルスペースを確保できる席があるにも関わらず隣に座ってくる人」のことです。

2人掛けシートの通路側でふさいでいる人には何か名前がついていないの?

僕はガーディアン(死守する者)と呼んでいるよ

銭湯やサウナで隣に座ってくるトナラー

飲食店や電車に比べるとマイナーですが、銭湯やサウナにもトナラーは存在します。

もちろん断っておきますが、彼らにいかがわしい意図はございません。

おそらく悪気はなく、なんとなく距離が近くなっているのでしょう

パーソナルスペースというのは、同じ人であっても場面によって距離が変わります。

つまりは、電車のなかでは気にならなかった距離であっても、銭湯やサウナのなかだと気になることもあるというわけです。

特にサウナの場合は、「この場所に座ると決めている常連」みたいな人もいますので、そういった人は他の人にとってのトナラーになりやすいです。

どこのサウナにも常連組っているよね

なぜトナラーはわざわざ隣に座るのか?

そもそも、なぜトナラーはわざわざ隣に座ってくるのか?

実はそれにはいくつかの理由があります。

せっかくですので、そんなトナラーの心理を解説したいと思います。

理由① 人気ラーメン店での習性によるもの

トナラーのなかには、人気ラーメン店で身についた習性によってトナラー化している人がいます。

一般の方からすれば???だと思いますので、ちょっとこれについて解説します。

人気のラーメン屋に通ったことのある人ならわかるかもしれませんが、人気のラーメン店の中にはカウンターの奥詰めを強制してくる店があります

店内のカウンターがガラガラなので、他のお客さんと距離を取りながら座ろうと思ったら…

あーお客さん、詰めて座ってもらえますかー

などと店主に言われるのです。

これは経験したことのある人ならわかるかもですが、これはこれで結構なストレスになります

まさにトナラーならぬツメラー(無理やり奥に詰めさせてくる人)です

そして2回目以降の来店では、暗黙の了解でカウンターの奥に詰めていきます。

このとき、カウンターの奥に誰かがいたのなら、その人にとっては僕がトナラーに見えるかもしれません。

(こっちも好きで詰めているわけじゃないんだよ…)

と思いつつも、暗黙の了解なので詰めるしかないのです。

その習性が身についてしまい、ついついカウンターを詰めてしまいトナラー化する。

そんな人もいるというわけです。

人気ラーメン店では特に発生しやすいので気にしておいてください。

そんなラーメン屋ってあるんだね…

もちろん一部のお店だけだけどね

理由② お店への配慮をしすぎた結果

一般的にトナラーとは他人への配慮が欠けた人と思われる場合が多いです。

ですが稀に、他人への配慮をしすぎたあまりトナラーになってしまう人もいるのです

他人への配慮が過ぎたあまり、トナラーになる。

その心理はこうです。

お店に入ったとき、カウンターはガラガラ。

どこでも好きな場所に座れるのですが、ふとこんなことが頭をよぎります。

僕が詰めることで、グループ客がきてもカウンターに座れるかも

そう思い、飛び飛びに座るのではなく詰めて座ってくるのです。

これはお店が混雑するちょっと前の時間帯などで起こりやすい現象です。

あきらかに混んでくるのがわかっているので、それを見越して行動してしまうのです

もちろん、元々カウンターに座っていた人にとっては、その人はまぎれもないトナラーです。

目の前の人よりも、お店全体あるいは次のお客さんを気にしてしまう人がやってしまう行動心理です。

常連でない人からすれば…単なるトナラーなんだよね

理由③ 単に好きなところに座っているだけ

ラーメン屋の習性?他人への配慮?

そんなことはどうでもよく、単に好きなところに座っているだけ

これこそ真なるトナラー、本物のトナラーが考えていることです。

加えて、

悪いとか悪くないとかではなく、何も考えずに行動しているため、本人にはトナラーの自覚はありません

自身がトナラーであると自覚しているのなら、まだ改善の余地もありますが、自覚していないので治ることはありません。

悲しいことですが、世の中のトナラーの大半はコレです。

冒頭でも話しましたが、トナラーの条件は2つあります。

  • パーソナルスペースが他人より狭い
  • 他人の思考を読みとる感受性が低い

これら2つを満たしていることでトナラー化しやすいのです。

パーソナルスペースが他人より狭いので誰かの近くに座っても気にならない。

他人の思考を読みとる感受性が低いので、自分の行動が他人に与える影響を考えられない。

決して悪気があるわけではなく、普通に行動しているだけでトナラーとなるのです。

まあ…トナラーを気にする人はトナラーにはならないよね

トナラーは避けられない

世の中には色々な人がいます。

  • 他人のことを気にしない人
  • 自分ルールを押しつけてくる人
  • 思いこみの激しい人

色々な人がいますので、なかには今回ご紹介したようなトナラー気質な人もいるでしょう。

トナラーはパーソナルスペースを平気で侵害してきますので、人によっては生理的に受けつけられないと思います。

ですが、

正直なところ、気にするだけ無駄です

言いかえれば、

気にしたところでトナラーは避けられません。

もちろん、

  • お店のカウンターには座らない
  • 電車ではずっと立っておく
  • 銭湯やサウナには行かない

など、なんらかの不自由な制約を設ければ幾分かは避けられるかもしれません。

ですが、

そんなことをするぐらいなら、いっそのことトナラーを受け入れたほうが楽です。

もしもトナラーに出会ってしまったら、相手に悪気はなく、そういう人なんだと割り切るのをおすすめします。

トナラーは自分勝手な人ってこと?

自分勝手というよりは鈍感というのが近いかも