■目次■
計算するセルに単位をつけるってどういうこと?
まずは計算するセルに単位をつける意味をご説明します。
このような表があったとしましょう。
C6~C14にはデータとなる数字が入力されており、F3にはMAX関数で最高気温が、F4にはMIN関数で最低気温が入力されています。
このとき、C6~C14の温度をもう少し見やすくするために単位「℃」をつけたいとします。
そんなとき、このセルにそのまま「℃」を代入していくとどうなるかを見てみましょう。
C6~C14にそのまま単位を入れてしまうと、F3~F4が0になってしまいました。
これは「℃」を加えることでC6~C14が数字ではなく文字列になったからです。
文字の羅列に最高も最低もありません。それゆえF3~F4は「0」となってしまうのです。
計算するセルに手入力で単位を書き込んではいけません。
気づかないこともあります
セルに単位をつけても計算できるようにする
では次にセルに単位をつけても計算できるようにする方法をご説明します。
まずは単位をつけても計算したいセルを選択します。このセルは1つでも良いですし、一度に複数のセルを選択してもかまいません。
次に設定する方法ですが、以下の①・②のどちらかの方法をもちいます。どちらを選んでも同じ画面に行きつきますのでやりやすい方法で大丈夫です。
方法①:右上の数値メニューから設定画面に行く方法
まずは1つ目の方法です。
右上にある数値メニューを見てください。初期状態では「標準」と表示されています。
数値メニューの「標準」と書いてある箇所をクリックして一覧を表示します。次にその中から「その他の表示形式」を選択しましょう。
これで設定画面に行くことができます。
方法②:右クリックのメニューから設定画面に行く方法
次は2つ目の方法です。
設定したいセルを選択した状態で、選択したセルの中にカーソルを合わせた状態でマウスの右クリックを押しましょう。
するとメニュー画面が出てきますので、その中から「セルの書式設定」を選択します。
これで設定画面に行くことができます。
設定画面にいきましたら、表示形式タブの中から「ユーザー選択」を選択しましょう。初期の設定では種類の中に「G/標準」が入力されています。
ここで「G/標準」の後に入力したい単位を書きましょう。今回は温度の単位をつけたいので「℃」を入力します。
書き込めたら「OK」を押して設定を完了します。
これでC6~C14のデータセルに単位が入っていてもF3~F4の関数は問題なく計算されるようになりました。
数値データの場合はもっと良い方法がある
先ほどのデータでは温度の数値データを扱っていましたが、数値データの場合は先ほどの方法だと不十分な場合があります。
それはデータの小数桁数を変えたい場合です。先ほどの方法で単位をつけてしまうと、小数点の変更ができなくなってしまうのです。桁数を変更しようと「小数点以下の表示桁数を増やす」ボタンを押しても何も変わらないと思います。
この場合は次のように設定しましょう。
先ほどのセルの書式設定画面の中で「G/標準」ではなく「0.0」と入力し、その後ろに「℃」と入れましょう。
入力が完了しましたら「OK」を押して設定変更を確定します。
すると小数桁が表示された状態で単位がついています。
しかもこの場合は「小数点以下の表示形式を増やす」ボタンにも対応してくれるのです。
数値データを扱う場合はこちらの設定の方が便利ですね。
もちろん、最初から「0.00℃」のように小数桁を指定してもかまいません。入力するデータによって使いわけましょう。
まとめ
意図してそれなら良いですが単位がついて計算できないのが原因ならば設定を変えてしまいましょう
計算するセルに単位をつける方法
- セルの書式設定画面の「ユーザー定義」で単位を追記
- 「G/標準」の後に単位をつけると小数桁に対応してくれない
- 数値は「0.0」「0.00」の後に単位を追記する
※本講座はExcel2016をもちいています
今回はセルに単位をつけたまま計算する方法を勉強していきましょう