こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
ラッチビュッフェでショートケーキを食べていると、唐突にふとした疑問が浮かんできました。
ショートケーキの「ショート」ってなんだ?
パッと頭に思い浮かんだのは短い(ショート)って意味ですが、よくよく考えてみるとショートケーキって短くないですよね。
気になって仕方がなかったので調べてみました。
ショートケーキ語源はいくつかある
いろいろと調べてみるとショートケーキの語源にはいくつか諸説があることがわかりました。
「short=さくさくした」といった説
英語の「short」には「さくさくした」といった意味があります。
〈菓子が〉さくさくした
(goo辞書「short」より)
つまり、ショートケーキとはサクサクしたケーキというわけです。
日本で最初のショートケーキは、1922年に不二家の創始者「藤井林右衛門」によって作られました。
そのときのケーキが今でも主流となっているスポンジを使ったサクサクしたタイプになります。
「shortening=油脂」といった説
ケーキにはしばしば、植物性油脂を原材料とした白い固形脂肪物「ショートニング」が使われます。
それゆえ「ショートニングを使ったケーキ」を略して「ショートケーキ」いう説もあります。
英語のショートケーキは日本とは違う?
おもしろいことに、英語の「ショートケーキ」は日本でイメージされているようなケーキではありません。
英英辞典で「shortcake」をひくと次のような意味が出てきます。
1 British English shortbread
2 American English cake over which a sweet fruit mixture is poured, especially strawberries(ロングマン現代英英辞典「shortcake」より)
2のアメリカ英語だと、まだ日本のショートケーキに近いような印象を受けます。
ただし、「イチゴがのったケーキ」というわけで日本のショートケーキとは微妙に違います。
(Wikipedia「アメリカ式のショートケーキ。ムースケーキを生地として使っている」より)
イメージ的にはこんなのでしょう。
あくまでも「イチゴがのっている」のが同じだけで日本のようなスポンジが使われているわけではありません。
英語ではスポンジの使われたケーキは「sponge cake」に分類されます。
さらに、1のイギリス英語だとショートケーキは「shortbread」と呼ばれています。
「shortbread」をさらに検索すると次のようになります。
a hard sweet biscuit made with a lot of butter
(ロングマン現代英英辞典「shortbread」より)
翻訳すると「バターをふんだんに使った固くて甘いビスケット」になります。
つまり、日本のショートケーキとはまったくの別物です。
(Wikipedia「ビスケットを用いたイギリス式のショートケーキの一例」より)
イメージ的にはこんなやつです。
ビスケットベースのケーキで日本のショートケーキとは別物です。
まとめ
以上、簡単にですがショートケーキの「ショート」の疑問について調べてみました。
一応、マニアックな由来としては次のようなものもあります。
日持ちしない(short)からショートケーキ
イギリス英語ショートブレッド(shortbread)に由来
アメリカ英語ショートケーキから派生
イギリスのショートブレッドは先ほどご紹介したビスケットのお菓子です。
アメリカのショートケーキは日本とは違ってムースなどが使われているケーキです。
こうしてみるといろいろありますね。
ただ、有力な説としては「英語のshortサクサク説」「ショートニング(油脂)使用説」で十分です。
ショートニング(油脂)を使っているからショートケーキ
日本と海外とではショートケーキの概念が違う