こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
2019年4月9日、財務省より重要なお知らせがありました。
それは…
新しい日本銀行券(紙幣)の発行です。
つまり、千円札・五千円札・一万円札が変わります。
時期的にそろそろかなと思ってはいましたが、ついにきましたね。
衝撃的なニュースです。
例えば、一万円札のデザインが変わるということは…
(出典:財務省「お札の基本情報」より)
「福沢諭吉」ではなくなるということです。
昭和59年(1984年)11月1日より現在まで長らく使用されてきた諭吉一万円札が、ついに終わりを迎えるというわけです。
(出典:財務省「お札の基本情報」より)
生まれたときから福沢諭吉で定着していた一万円札が終わる。
まさに「諭吉終了のお知らせ」というわけです。
というわけで今回は、2024年上期より流通予定の新紙幣の人物・現在のイメージ図などを解説していきたいと思います。
■目次■
新一万円札:表(渋沢 栄一)裏:(東京駅)
(出典:財務省「わが国の紙幣」より)
新一万円札の表面は「渋沢 栄一(しぶざわ えいいち)」が描かれることになりました。
また、裏面は東京駅の丸の内駅舎が描かれることになりました。
「渋沢 栄一(しぶざわ えいいち)」ですが、次のような偉業を成し遂げた人物です。
渋沢 栄一(しぶさわ えいいち、天保11年2月13日(1840年3月16日) – 昭和6年(1931年)11月11日)は江戸時代の武士、官僚、実業家。第一国立銀行や東京証券取引所、一橋大学、東京経済大学などといった多種多様な企業、学校の設立・経営に関わり、「日本資本主義の父」ともいわれる。武蔵国榛沢郡血洗島村(現埼玉県深谷市血洗島)出身。正二位勲一等子爵。雅号は青淵(せいえん)。
(出典:Wikipedia「渋沢栄一」より)
デザインの「10000」がデカイと不評
「渋沢 栄一」「東京駅」が発表されてから数時間。
わずか数時間で、早くもネット上では新一万円札への不満が議論され始めました。
それは…
「10000」の文字がデカすぎてダサいとのこと。
あらためて確認してみると…
たしかにめっちゃデカいですw
あと、「○」が微妙に中央からズレているのも気になります。
そこはシンメトリー(左右対称)ではダメだったのかと…。
現在の諭吉一万円札は2代目
今の若い人は知らないかもしれませんが、今の福沢諭吉の一万円札は2代目になります。
2004年に一万円札・五千円札・千円札が一新された際に、裏面のデザインが変わっています。
(出典:財務省「お札の基本情報」より)
旧デザインでは2羽のキジが描かれていました。
現在流通している一万円札と比べてみると全く違うことがわかります。
新一万円札:表(津田 梅子)裏:(フジ)
(出典:財務省「わが国の紙幣」より)
新一万円札の表面は「津田 梅子(つだ うめこ)」が描かれることになりました。
また、裏面はフジ(藤)が描かれることになりました。
藤とは古事記や万葉集にも登場してくる日本古来から親しまれている花です。
「津田 梅子(つだ うめこ)」は次のような人物です。
津田 梅子(つだ うめこ、元治元年12月3日(1864年12月31日) – 昭和4年(1929年)8月16日)は、日本の教育者。日本における女子教育の先駆者と評価される。女子英学塾(のちの津田塾大学)創立者。初名はうめ(「むめ」と書いた)で、明治35年(1902年)に漢字表記に改めて「梅子」とした。
(出典:Wikipedia「津田梅子」より)
現行の五千円札は15年間使われている
ちなみに現在の五千円札ですが、2004年に旧五千円札から一新されて登場しました。
それまでの五千円札はこちらです。
(出典:財務省「お札の基本情報」より)
表面には新渡 戸稲造(にとべ いなぞう)、裏面には富士山が描かれていました。
当時の一万円札は福沢諭吉、千円札は夏目漱石と有名な面々でしたので、五千円札だけは誰だか忘れられる存在でした。
裏面の富士山はなかなかカッコよかったのを覚えています。
それが2004年になり…
(出典:財務省「お札の基本情報」より)
現在の五千円札となりました。
表面は樋口 一葉(ひぐち いちよう)、裏面には江戸時代の画家である尾形 光琳(おがた こうりん)作の国宝「燕子花図」(かきつばたず)の一部が描かれています。
これも当時は慣れませんでした。
特に裏面の「燕子花図」が何かわからず、旧五千円札の富士山に比べてスケールが小さいと話題になりました。
それゆえ、何かと新しいイメージがついていた五千円札ですが、何気に2004年から15年も経っているんですね。
時が立つのは早いものです。
新千円札:表(北里 柴三郎)裏:(富嶽三十六景)
(出典:財務省「わが国の紙幣」より)
新千円札の表面は「北里 柴三郎(きたさと しばさぶろう)」が描かれることになりました。
また、裏面は江戸時代の浮世絵師 葛飾北斎の代表作である富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」が描かれています。
「北里 柴三郎(きたさと しばさぶろう)」は次のような人物です。
北里 柴三郎(きたざと しばさぶろう、1853年1月29日(嘉永5年12月20日) – 1931年(昭和6年)6月13日)は、日本の医学者・細菌学者である。貴族院議員・従二位・勲一等・男爵・医学博士。私立伝染病研究所(現在の東京大学医科学研究所)創立者兼初代所長、土筆ヶ岡養生園(現在の北里大学北里研究所病院)創立者兼運営者、第1回ノーベル生理学・医学賞最終候補者(15名の内の1人)[1]、私立北里研究所(現在の学校法人北里研究所)創立者兼初代所長並びに北里大学学祖、慶応義塾大学医学科(現在の慶應義塾大学医学部)創立者兼初代医学科長、慶應義塾大学病院初代病院長、日本医師会創立者兼初代会長。「日本の細菌学の父」として知られ、ペスト菌を発見し、また破傷風の治療法を開発するなど感染症医学の発展に貢献した。門下生からはドンネル先生との愛称で畏れられ、親しまれていた。
(出典:Wikipedia「北里柴三郎」より)
デザインは良いが文字がデカイ
(出典:Wikipedia「富嶽三十六景」より)
新千円札のデザインはとても良いですね。
裏面のデザインに関しても、発表がされてすぐに「富嶽三十六景」だとわかりました。
カッコいいですね。
ただ…
やはり「1000」の文字がデカイです。
(出典:財務省「お札の基本情報」より)
千円札は昔からデザインが安定していますね。
旧千円札の「2羽の鶴」もカッコよかったですが、現行の富士山もなんだかんだで気にいっています。
そして今度は「富嶽三十六景」。
千円札は安定の良デザインです。
二千円札に変更はなし
(出典:財務省「お札の基本情報」より)
今回のお札一新で盛り上がっている最中、二千円札に関しては「変更なし」となりました。
これに関しては「流通枚数が少なく、偽造防止の必要性が低いから」だそうです。
新紙幣はいつから発行される?
今回発表された新紙幣ですが、2024年度の上期を目途に発行されます。
つまり、あと数年は現行の紙幣が使用されることになります。
新紙幣の発行と新元号「令和」とは偶然
最近の紙幣の歴史を時事系列に並べると次の通りです。
1984年 | 新一万円札・新五千円札・新千円札 |
1990年 | 千円札を黒色から青色へ変更 |
2000年 | 二千円札登場 |
2004年 | 新一万円札・新五千円札・新千円札 |
2011年 | 一万円札・千円札を黒色から褐色に変更 |
2024年上期 | 新一万円札・新五千円札・新千円札 |
これを見ていただくとわかりますが、お札は20年ごとに一新されていることがわかります。
それなので、今回のお札の一新は新元号「令和」とは関係ないことがわかります。
まさに、すごい偶然といえます。
まとめ
新紙幣。
実際の発行までにはまだまだ時間がありますので、デザインなどは今後変更されていくかもしれません。
というよりは…
文字の大きさだけどうにしかならないですかね。
それとも、慣れればあのデカ文字も気に入ってくるのでしょうか。
今後の動きに注目したいと思います。
以上、2024年から発行予定の新紙幣のご紹介でした。