こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
今回は巷で徐々に人気が出てきているグロテスクホラーなマンガ「渋谷金魚」をご紹介します。
このマンガを読んだきっかけ
このマンガを読んだのはたまたまです。たまたまAmazonか何かで別の買い物をしていると…
なんかこんな広告が目に入ったんですよ。
「注意!この金魚、人を喰います」
ちょっと意味不明なキャッチフレーズに思わず立ち止まりました。そして、お試しでも読んでみるかと思いました。
だって金魚ですよ。金魚は人を喰いませんよ、だって金魚なんですから。
そして開いた渋谷金魚の2ページ目…
(出典:「渋谷金魚」1巻より)
すいません、めっちゃ喰ってました。しかもなんかしゃべってるし。
もうね、このページを開いた瞬間に決めました。
たとえ今後の展開が駄作であれ何であれ、これは最終巻まで読み切ってしまうマンガです。
だって意味不明じゃないですか。何この金魚!キモイ!
たった2ページで私の心を射止めました。コレはマジおもしろそう!
私の中で、今すぐマンガ喫茶で読みたいマンガ候補に速攻で登録されました。
あらすじ
主人公は月夜田 初(つきよだ はじめ)、映画の鑑賞と撮影が趣味の高校2年生です。
どちらかといえば気弱でひっこみ思案な性格でなかなか思っていることを言えないタイプ。
その日も本当は友人たちと映画撮影をやりかったのだけど、友人たちには合コンを理由にお誘いをキャンセルされてしまいます。
それなので、仕方なしに月夜田はなんとなくで普段は来ない渋谷の街にやってきます。
しかし、どうも渋谷の街になじめない月夜田。おしゃれ派手で騒がしい、そんな感覚がどうも好きになれないのです。
何か刺激があるかもしれないと思ったけれども失敗だったかな。
そう思って帰ろうとした矢先、月夜田はDVDショップで男2人が若い女性を強引にナンパしている場面に遭遇します。
直接助けることができない月夜田は、棚からDVDを落として周囲の注意を引くことで女性を助けようとします。しかし、なぜか棚が全部倒れてきて大惨事に。
とはいえ結果的に周囲の注目を集めて女性を助けることになります。
助けた女性は月夜田にお礼を言おうとやってきますが、その女性は月夜田の高校のアイドル的存在の深草(ふかくさ)さんでした。
思いもよらぬきっかけで話がはずんでいく2人、これは単調な毎日が終わる前触れかと思った矢先、先ほどナンパしていた男の生首が奥の通路から転がってきます。
そしてそれを食べる巨大な金魚。
恋愛フラグとは別の形で月夜田の日常が音を立てて壊れ始めます。
わけもわからず深草さんを連れて逃げ出す月夜田は、街に出てから愕然とします。
街に現れた大量の金魚、そして金魚に食べられまくる人々。阿鼻叫喚の地獄絵図に月夜田と深草さんは茫然と立ち尽くします。
とにかく逃げないと死ぬ。
そう思って走り続けた2人は、電車で逃げようと渋谷駅に向かいます。
何とか駅に到着する2人ですが、渋谷駅は少し前に発生した停電により復旧待ち状態。人であふれかえっていました。
駅のシャッターを閉めろと逃げてきた人間とわけがわからず適当にあしらう駅員。
そんなとき、車内の人間を食べつくした金魚で満たされた血まみれの満員電車が駅に到着します。
同刻、街の金魚が駅までやってきます。
駅に逃げてきた人間が食べられ続ける中、月夜田は深草さんを連れてなんとか逃げようと金魚から必死に逃げます。
どこに向かっているかもわからず逃げ続けた2人は走っている先に防火扉を発見します。
走り疲れた深草さんを助けるために月夜田は近くにあった消火器を噴射することで金魚を足止めし、その間に深草さんに防火扉を閉める準備をしてもらいます。
なんとか消火器で金魚を足止めできた月夜田が防火扉を閉めると、深草さんは月夜田を待たずに防火扉を閉めてしまいます。
しかし防火扉の先にも金魚がいて、深草さんは首だけを残して食べられてしまいます。
いきなりの裏切りと深草さんの生首、そして後ろから迫りくる金魚。
再び逃げようとした月夜田ですが、高層階の破れたガラス窓の行き止まりまで追い詰められます。
どうしようもなくなった月夜田。
友人と一緒に合コンに行っとけばよかったかな、それとも映画を…
と思いつつ、月夜田は窓から身を投げ出します。
しかし、それは地獄の始まりでしかなかったのです。
オススメポイント
このマンガのオススメは、なんといっても意味不明なモンスターに唐突に襲われる理不尽さです。
だって意味不明じゃないですか。
街中で突然、舞空術を習得した金魚の集団に襲われるんですよ。
通り魔なんてレベルじゃありません!
なんで金魚が飛んでいるの?なんでいろんな種類がいるの?なんで少しカワイイの?
一切の疑問がまったく解決しないまま、物語が進んでいく様はとても素敵です。
やっぱりモンスター系の漫画はこうでなくっちゃ。
GANTZ(ガンツ)にも通じるところがありますね。あれも意味不明なままネギ星人とかが出てきましたので。
(出典:「渋谷金魚」1巻より)
金魚が人を喰わないという常識を打ち破ってくれたのは見事です。
渋谷金魚の第1話しか読んでいないのに、金魚は人を食うという概念を植え付けてくれました。
グロテスクな描写が多いのは人を選ぶかもしれません。GANTZ(ガンツ)や神さまの言うとおりが好きな読者層は逆に好みそうな気もします。
金魚の目をみたらわかる
私は以前、15年間くらい金魚を飼っていたんですよ。そして、いつも思っていたことがあります。
アイツらの目ってほんとサイコパスだよ。
ジトーッとした情け容赦のない無感情の目。私はどうも魚類の目って恐いんです。
あと、エサをあげるときも容赦なく食べ続けるじゃないですか、パクパクパクって。
アイツら絶対に容赦しないですって。
第1話に子供であろうが妊婦であろうが容赦なく食べ続ける金魚のシーンが出てきますが、納得です。アイツらはそういう奴なんです。
しかも、普通の金魚ですら噛みつかれると結構な感触を感じるのです(金魚に直接エサをあげようとすると口ではさまれます)。
そんなのが人間サイズになったらそれはもうヤバイですって。
人なんてサクッと食べられるでしょう。
これからの展開にとても期待します
私はまだ1話しか読んでいないのですが、これからの展開にとても期待しています(というか主人公自殺してね?)。
今後、謎の金魚の正体が明らかになっていくのでしょうか?
とりあえず現時点での疑問点をまとめたら次のようになりました。
- どこからきたの?
- なんで飛んでるの?
- なんでデカイの?
- 大きさがマチマチなんだけど?
- なんで地上にいるの?
- なんでしゃべるの?
- しゃべっている内容が意味不明なんだけど?
- ガラスを突き破る耐久力ってヤバくね?
- どうやって動いているの?
うん、現時点じゃサッパリ意味が分からん。
2話以降を読んでスッキリしてきます。
そんな「渋谷金魚」、略してシブキン!ぜひともオススメします。
それでは良い漫画ライフを!
書籍情報
タイトル | 渋谷金魚 |
作者 | 蒼伊宏海 |
単行本巻数 | 現在連載中(2018.11時点) |
連載雑誌 | 月刊ガンガンJOKER |
出版社 | スクウェア・エニックス |