大阪人にとっての「いか焼き」は「イカの姿焼き」ではない

いか焼きとイカの姿焼きは違う

こんにちは けいこぶ です。

昔、大阪から離れた地域に住んでいたことがあるのですが、そのときに食べモノの文化の違いを感じたことがあります。

 

その中でも確実に大阪(もしくは関西)とそれ以外との地域でイメージが違う食べモノ、それが「いか焼き」です。

大阪人にとってのいか焼きは…

いか焼きはイカの姿焼きではない

決してコイツではありません!

 

こいつはイカの姿焼きです、いか焼きではありません。大阪人にとってのいか焼きとは何なのかをご紹介したいと思います。

まずは実物を見てみましょう

 

百聞は一見に如かずということで、まずは実物を見てみましょう。(今日の仕事帰りにいか焼きを買って帰ったのです)

大阪人にとってのいか焼き

コイツがいか焼きです。たこ焼きと同じく店によって多少の違いはありますが、まあたいていはこんな見た目です。大阪人にとってのいか焼きは十中八九コイツになります。

大阪のイカ焼き

大阪のイカ焼きは小麦粉を主体とするいわゆる「粉もの料理」である。小麦粉の生地にイカの切り身を入れて焼き、甘辛いソースをハケ等で塗る。鉄板で押しつけて焼くため、小麦粉に含まれるグルテンの作用によってコシの強い、もちもちした食感がある。

当初はせんべい職人の賄いとして、せんべいを焼く際に使用する鉄板を用いて焼いて食されていた物が次第に店頭で販売されるようになり(いか焼本舗サイトより)、時期は不明だが、住吉大社境内の屋台で販売されていたとも言われている。これが大阪において広く知られるようになったのは、1957年に梅田の阪神百貨店にイカ焼き店が出店したことがきっかけとされている。これを機に人気が出て扱う店が増え、縁日などの臨時店舗や移動車で販売されることもある。阪神百貨店梅田本店地下1階の阪神食品館スナックパーク内のものは行列ができるほどの有名店で、1日に1万枚以上の売り上げがある。さらに阪急・阪神経営統合により博多阪急など阪急系列の店でも販売されるようになった。いか焼きのチェーン店なども近畿中心に増える傾向にあり、移動販売車によるフランチャイズ本部もできているうえ、その味も多様化している。

(出典:Wikipedia「イカ焼き」

 

いか焼きのソース

内側には甘辛いソースが塗られています。オタフクソースのような甘辛いソースがほとんどです。ウスターソースやトンカツソースが塗られていることはまずありません。

ソースの量もベタベタと塗られているのではなく、ほどよく薄く広く塗られていることが多いですね。

 

いか焼きのベースはクレープのような小麦粉ベースの粉モノになります。ソースや卵にまぎれているだけで、厚めのクレープと言われればたしかにその通りかなとも思います。コシは強めでモチモチとしています。

たこ焼きはフワフワしたやわらかいモノからサクサクとした固めのモノまで幅広くあると思いますが、いか焼きはほとんどが固めのモチモチです。

 

いか焼きのイカ

いか焼きに含まれているイカです。だいたいはこのくらいに切り刻まれていか焼きの中に入っています。

いか焼きのイカ部分

中といっても包まれているわけではなく薄い記事の中に埋め込まれているようなイメージです。

 

なんか気持ち悪いんだけど(´・ω・`)

 

と言われたらなんかそんな気もしてきました。冷静にみたら無理やりイカを埋め込んだ感がスゴイですしね。

 

いか焼きの卵

いか焼きには卵が使用されており、適度に混ぜ切らない卵部分が表に出てくることが多いです。クレープは卵を完全に混ぜ込んで焼きますが、いか焼きはちょっと混ぜ切らずに残しておくのが特徴です。もちろん店によって違いますので混ぜ切っている店もあるとは思います。

 

いか焼きは昔は買い食いの定番メニューだった

 

大阪人にとってなじみの深いいか焼きは、気軽に買い食いできるお手軽な粉モノでした。「でした」とつけたのは、いか焼きを扱っているお店がドンドン減ってきている気がするのです。昔はそこら中にあった気がします。

「大阪人にとってのたこ焼きとは?」にて100円たこ焼きについて触れましたが、いか焼きも同じように100円で売っている店がちらほらとありました。今では考えられないことですね。

大阪人にとってのタコ焼き

大阪人にとってのたこ焼きとは?【100円たこ焼き】

 

100円で買い食いするとしたらたこ焼きにするかいか焼きにするかなんてのはよく悩んだものです。ちなみに私はいか焼き派でした。理由は単純で、たこ焼きは自宅で作ることができますがいか焼きは難しいからです。

いか焼きを作る機械はちょっと大きめの鉄板で挟む大胆な機器になります。私は家庭用で売っているのを見かけたことはありません。生粋の大阪人の父親がいか焼き器を自作していか焼きを作っていたのは見たことがあります。

 

たこせん

100円の粉モノといえば、最近はたこせん(たこ焼き2~3個をえびせんべいで挟んでネギと天かすなどをかけたもの)が増えてきましたね。粉モノ全体の相場が上がっていくにつれて、たこ焼きといか焼きは「ちょっと買い食いする粉モノ」から外れてしまいました。

 

大阪にきた際にはぜひいか焼きを!

 

今はたこ焼きは完全に全国区になりましたが、まだまだいか焼きは関西ローカルの食べ物です。それゆえ、大阪に来られた際にはいか焼きをオススメします!

 

大阪でたこ焼きやお好み焼きを食べても、きっと地元でも専門店はあるでしょうし(´・ω・`)

 

いか焼きって大阪のどこで食べたらええねん!

となりましたら、とりあえず大阪駅(梅田)の阪神百貨店にある「阪神名物いか焼き」を食べに行かれるのが無難かと思います。

阪神名物いか焼き

 

かなり有名ないか焼きですので、間違いなく本物のいか焼きを食べられると思います。

ただし…

 

 

かなり混みます!(´・ω・`)

コレ…平日の11時なんですよ。平日にちょっと時間が取れたので「阪神のいか焼きでも食いに行くか~」って思ったらコレです。平日でコレなら休日はどうなっているんでしょうね。

 

そんなかんだで、私はまだ阪神名物いか焼きは食べたことがないんですよ。いか焼きってなんだかんだでそこら辺の露店で買えますので、わざわざ梅田まで買いに行くことがないのです。食べる機会がありましたらどこかで食レポを上げたいと思います。

 

ちなみに、最初にアップした写真のいか焼きは晩御飯にいただきましたが、やっぱりうめぇ(^ω^ )

私は粉モノではいか焼きが一番好きです。

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