こんにちは けいこぶ です。
大阪人ってよく「アホやな~」「アホちゃうか~」と言ってませんか?私の周りではかなりの頻度で耳にする言葉です。
でも…
バカやな~、バカちゃうか~って言葉はあまり聞きませんよね
コレ、大阪人にとっては意味合いがまったく異なるからです。ある意味ではタブーのようなものです。そんな微妙な大阪人の感じるニュアンスの違いについて解説したいと思います。
バカはバカを意味するから使われない
大阪人の会話の中ではバカという言葉はあまりでてきません。逆にアホという言葉は嫌ほどでてきます。なぜか?理由は簡単です。バカにはバカという意味が込められているからです。
なに言ってんだオマエ…サッパリわからん^^;
ってな人に向けて、ちょっと極端な例で解説します。
ほのぼのですね^^
でもこれがバカだと…
極端な例をあげればこうなります。
ニュアンスの違いがわかりますか?(関西弁では「バカちゃうか」とは言わず「バカなんちゃうか」ではないか?との細かいツッコミはなしです)
アホにはアホ以外の意味合いがあるのです。そうですね、例えば「おちゃめ」といった意味合いもあるでしょう。「オマエアホやな~」には「オマエおちゃめやな~」の意味もあるのです。おちゃめと言われてキレる人はいませんよね。そういったニュアンスです。
アホの意味合いをザっと挙げるとしたら…
- おちゃめ
- うっかりさん
- ドジっ子
- 能天気
- ありえない
などでしょうか。ケースバイケースで他にもいろいろなニュアンスがあると思います。どれもこれも完全に悪意や敵意があるとはいえず、ちょっと友好的な印象を受けるニュアンスが多いと思います。これがアホという言葉です。決して悪い意味だけではありません。
それに対してバカは…
バカ=馬鹿
でしかありません。バカは馬鹿の意味しかありません。バカには悪い意味のバカしかありません。
それはもう危険な言葉ですよ。大阪人にバカというのは外人に中指を立てるほどの危険行為です。バカと言われても寛容な人はヘラヘラとしているかもしれませんが、内心ブチ切れているかもしれません。
バカを使いこなせたら大阪弁はバッチリ
そんな危険な言葉であるバカですが、日常生活で聞くこともあります。しかしそれは、特定のケースである場合がほとんどです。
あいつバカみたいなことしてからに…
と完全にバカの意味合いで使うことはあります。これが「あいつアホみたいなことしてからに…」だと少し弱い意味合いになってしまいます。
このあたりのニュアンスの強弱を理解して「アホ」と「バカ」を使い分けられるようになったら、大阪弁はバッチリなのではないでしょうか。
(アレ、いつからこの記事は大阪弁講座になった?)
わからないうちはアホにしておくのが無難
ただ、大阪弁に不慣れな人は「バカ」を使うのは控えておいたほうが良いでしょう。
そこは無難に「アホ」で良いかと思います。「バカ」にチャレンジして取返しのつかないことになったらバカらしいですしね(←アホらしいよりも深刻な事態)。
しかしコレ…
関西と関東で意味合いが真逆になるのが難しいですよね(´・ω・`)
関東など他の地域では「バカ」より「アホ」の方がキツイ言葉に感じると思うのです。
「おまえバカなんじゃねえの」よりも「おまえアホなんじゃねえの」のほうがよりバカにされた感がありますよね。このあたりは大阪人側が気をつけないといけないと思います。
大阪から出たことのない人は、きっとどこに行っても…
は?おまえアホなんちゃうか?
と言って相手を困惑させているかもしれません。
逆を言えば、大阪人に「アホ」と言われたところで実のところそんなに気にする必要はありません。
もちろん、ガチ切れしてアホを使う場合もありますが、もしかしたらそれはじゃれ合っているだけかもしれません。
大阪人の言葉がキツすぎて悩まれている方は、一度「アホ」と「バカ」を入れ替えて考えられてはいかがでしょうか?