こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
関西にずっと住んでいると、巷でみかけるお菓子があたかも全国で販売しているかのような錯覚に陥ることがあります。
関西人(特に大阪)は謎の自信であふれている人が多いので特にその傾向があると思います。
例えば関西人が全国区だと勘違いしやすいお菓子の代表格、それがタイトルにもあります「おにぎりせんべい」です。
おにぎりせんべいってこんなお菓子です。
おそらく関西人の何割かは…
え?おにぎりせんべいって全国区やろ?
と普通に思っているはずです。間違いなく思っています。
現に私も他の地域に行くまでは全国区だと思っていました。
違うんです!おにぎりせんべいは全国区ではないのです!
今回は、そんな「おにぎりせんべい」をはじめとした関西ローカルのお菓子をご紹介したいと思います。
■目次■
関西ローカルのお菓子①「おにぎりせんべい」
おにぎりせんべいとは、三重県伊勢市にあるお菓子会社「マスヤ」が製造するせんべい菓子です。
特徴的な三角形をした固めのせんべい菓子で、醤油ベースの味が定番となっています。
そしてこの「おにぎりせんべい」、関西ではかなりド定番のお菓子となっています。
おそらく10人に聞いたら10人が知っていると答えるでしょう。
むしろ、知らないという選択肢があり得ないくらい有名なお菓子です。
関東でいえば「天乃屋の歌舞伎揚(かぶきあげ)」といったところでしょうか。
逆に関西で天乃屋の歌舞伎揚を聞いてみると、ひどい人だと…
天乃屋の歌舞伎揚?なんやそれ天ぷらか?
と答える人もいるかと思います。(マジです)
「おにぎりせんべい」を実際に食べてみた
ちょうど「おにぎりせんべい」が食べたくなってきたので、実際に買ってきました。
こいつがおにぎりせんべいの実物です。
関西人にはおなじみすぎるパッケージです。おそらく関東の方からすれば…
なにこれ?歌舞伎揚げのパクリじゃない?
と思われるかもしれません。
実際、パッケージを比較してみますと…
どことなく似ている気もします。
ちなみに「歌舞伎揚げの天乃屋」は1953年発売、「おにぎりせんべい」は1969年発売になります。
どちらもかなり古くから発売されている歴史あるお菓子になります。
そして、こちらがおにぎりせんべいになります。
三角形の形をした煎餅に薄く醤油が塗られています。
焼いている途中に割れるのか何なのか三角形のあちらこちらにヒビが入っているのが特徴です。
おにぎりせんべいを半分に割ると、サクサクとした白い部分が見えるかと思います。
気になるお味は…
これがまあ本当にサクサクとしておいしいのです。
食べだしたらとまらないので注意が必要です。
濃すぎず薄すぎずのほどよい醤油感とほどよい固さがヤミツキになります。
家に置いておくと気づけばなくなってしまうお菓子の定番です。
最近は何やら「お好み焼きソース」「銀しゃり」などの新商品も出しています。
ちなみに、私の周りではあまり見ないですね。
というより、通常のおにぎりせんべいが十分にうまいので問題ありません。
関西にきたら「おにぎりせんべい」は押さえておきたい
関西人(特に大阪)でおにぎりせんべいが嫌いな人ってほとんどいないと思います。
すくなくとも私の周りでおにぎりせんべいをが嫌いな人には今のところ出会ったことがありません。
それほど、関西では愛されているお菓子です。
関西から離れたところで住んでいる関西人におにぎりせんべいをプレゼントすると、きっと懐かしがって喜んでくれるに違いありません。
大阪に行くけどお土産に何か買って帰ろうかな?
そんなときは変に高価なお土産商品をあげるよりもシンプルな「おにぎりせんべい」はいかがでしょう。
渡した相手が関西人なら…
なんでお土産におにぎりせんべいやねん!
とツッコミを入れてくれるに違いありません。
関西ローカルのお菓子②「ぼんち揚げ」
関西人が「おにぎりせんべい」と同じくらい全国区と勘違いしているお菓子。
それが「ぼんち揚げ」です。
これも結構な割合の関西人が…
えっ…ぼんち揚げを知らんってなんでやねん?
と思ってしまうと思います。
ですが「ぼんち揚げ」も残念ながら全国区ではないのです。
「ぼんち揚げ」は「ぼんち株式会社」という大阪の会社が販売しています。
そう、完全に大阪ローカルの会社なんです。
「ぼんち揚げ」を実際に食べてみた
まあ百聞は一見に如かずということで実際にぼんち揚げを食べながらご紹介します。
これが「ぼんち揚げ」になります。
最近は謎のライオンキャラクター(猫)が描かれています。
これも関西人からすれば見慣れ過ぎたお菓子「ぼんち揚げ」です。
大きな歌舞伎揚げのようにも見えるかと思いますが、歌舞伎揚げよりも色が薄いのが見て取れるかと思います。
「ぼんち揚げ」も醤油ベースのお菓子ではありますが、先ほどの「おにぎりせんべい」よりも甘辛い感じです。
砂糖・カツオ・昆布のうま味を加えた独自のタレにつけられて揚げたお菓子です。
半分に割った見た目は「おにぎりせんべい」と似ています。
うるち米のサクサクとした食感がヤミツキになります。
そして気になるお味ですが…
これまたサクサクとした歯ごたえと甘辛い味付けで美味しんです!
個人的には「おにぎりせんべい」よりも若干脂っこいと思います。
関西にきたら「ぼんち揚げ」も押さえておきたい
遠くから関西に遊びに来られたのなら「おにぎりせんべい」と「ぼんち揚げ」はぜひとも押さえておきたい定番の関西ローカルお菓子です。
あまり一杯買うことはできないので、何か2つくらいオススメない?
と聞かれましたら、私は間違いなく「おにぎりせんべい」と「ぼんち揚げ」をオススメします。
もちろん、華やかさはないですよ。
例えばお土産店に売っているような…
「〇〇〇〇お好み焼き味」「〇〇〇〇たこ焼き味」といったようなお土産用のパッケージではありません。
値段も高くて200円前後ですしね。
でも、冷静になって考えてみて下さい。
関西人はお土産用の「〇〇〇〇お好み焼き味」なんて普段の生活で食べないですよ。
じゃあそれって…いったい関西の何なの?って話です。
こんなことをいうと身もふたもないですが、旅行者に向けて作られたお菓子です。
そんなお菓子よりも、どうせなら関西人が普段食べているローカルお菓子の方が食べてみたくないですか?
私が関東に遊びに行くとしたら、同じように関東ローカルで人気のお菓子をぜひとも食べたいですね。
関西ローカルのお菓子③「横綱あられ」
このあたりから少々マニアックなお菓子になってきます。
まずはこちら「天狗の横綱あられ」です。
これは関西人でも知っている人は知っているお菓子だと思います。
もしくは…
あ~、何か知らんけどどこかで見たことあるお菓子
的なお菓子だと思います。
「横綱あられ」は京都府京都市にある会社「天狗製菓」が販売しているお菓子です。
そう、京都の会社が販売しているお菓子なのです。
私は大阪に住んでいるのでわかりませんが、京都では特に有名なお菓子ではないでしょうか。
「横綱あられ」を実際に食べてみた
それでは実際に「横綱あられ」を食べてみたいと思います。
パッケージですが、赤っぽいオレンジを基調としたシンプルな見た目となっています。
「天狗の横綱あられ」って文字がカッコいいですね。
そしてこちらが「横綱あられ」になります。
写真だとわかるでしょうか?
これってグルグルとねじったようなお菓子なのです。
私たちは見慣れ過ぎているお菓子ですが、グルグル巻きのおかきってめずらしくないですか?
と勝手に由来を説明しましたが、本当のところは知りません。
私たちはどこからともなくそのように由来を聞いたことがあります。
そしてこの「横綱あられ」ですが、謎の中毒性につき本当に美味しいんです。
「謎の」と表現したのは、なんのうま味かよくわからないけど食べてしまうからです。
パッケージにドレッシングと書いてありますが、謎のドレッシングパウダーのようなものがかかっており、それが固めのおかきと見事にマッチングします。
先にご紹介した「おにぎりせんべい」「ぼんち揚げ」とはまた一風違った旨さがあります。
長野県の山中食品という会社が販売しているお菓子「雷鳥」ととても似ています。
あと、セブンイレブンから「ひねり揚げ」という名前で似たような商品も出ています。
とはいえ美味しいのには違いありません。
関西で見かけたら一度は食べてみて損はないお菓子です。
値段もだいたい100円ちょっとくらいとお手頃です。
関西ローカルのお菓子④「鶯ボール」
関西人でも徐々に知っている人が少なくなってきたと思われるローカルお菓子です。
販売は兵庫県神戸市にある会社「上垣米菓株式会社」が行っています。
名前の鶯は「うぐいす」と読みます。鳥のうぐいすです。
以前は「あられ~うえがきうぐいずぼーる」って有名な関西ローカルのCMがあったんですよ。
でも今はあまりCMは見かけないですし、お菓子も食べる機会が減ってきました。
おじいさんやおばあさんが大好きなイメージがあります。
ちなみにお菓子自体はもち米を使ったカリントウになります。
関西ローカルのお菓子⑤「島田のラムネ」
最後にご紹介するのは大阪府大阪市にある会社「島田製菓」が販売するお菓子「シマダのラムネ菓子」です。
こちらの画像は少々古いので知らないかもしれませんが…
この画像を見ると「あ~コレか~!」となる関西人は多いかと思います。
それくらい関西では有名なラムネです。
これも全国区と思いきや、意外に関西ローカルだったりします。
まとめとオススメのお菓子
- おにぎりせんべい
- ぼんち揚げ
- 横綱あられ
- 鶯ボール
- 島田のラムネ
以上、関西ローカルのお菓子を5つご紹介しました。
この中で、とりあえずコレだけは食べておけと言われたら…
やはり「おにぎりせんべい」や「ぼんち揚げ」でしょう。
「横綱あられ」も捨てがたいですが、似たような製品(ひねり揚げ?)がいくつか見られますので保留にしました。
また、「鶯ボール」と「島田のラムネ」はどちらかといえば地味なので保留にしました。
新鮮さを求めるのならば「おにぎりせんべい」「ぼんち揚げ」を第一に食べるべきでしょう。
それで物足りなかったら「横綱あられ」「鶯ボール」「島田のラムネ」と続いてみるのが良いと思います。