歳を取るとなぜ流行りの音楽に疎くなる・遅れてくるのかを考察してみた

歳を取ると音楽についていけなくなる・疎くなる理由

こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。

最近、何の音楽が流行っているのかサッパリわかりません。

ランキングの1位、2位くらいなら聞いたことあるな~って感じですがそれ以降になるとチンプンカンプンです。

私も歳を取ってきたということでしょうか。

そういや私が高校生くらいの時に、親戚のオバサンから「最近の音楽はサッパリ何が流行っているのかわからないわ~」と言われました。

そのときは、なんでわかんないの?普通にランキング10位くらいまではだいたいわかるっしょ?と思っていました。

そんな私も今ではこのザマです。

よくよく考えたらなんでこうなってしまったんでしょうね。

なんで歳を取ると音楽に疎くなるのか?

その原因について考えてみたいと思います。

音楽を日常生活に結び付けられなくなった

 

歳を取ると音楽に疎くなる原因、それは音楽を日常生活に結び付けられなくなったからではないでしょうか。

言い換えれば、音楽の歌詞に対して共感できる部分がなくなってきたのです。

たいていの音楽には何らかのメッセージが含まれています。それは恋愛、友情、青春、挑戦など様々です。

歳を取ってくるとそのどれもが無関係になってきて、いつしか音楽に対して共感できなくなるのだと思います。

実際、大人になってから青春をテーマにした音楽を聴いてもあまり響かないですしね。逆にサラリーマンの苦労やら哀愁といった年齢相応の音楽には共感するようになってきました。

興味の対象でなくなると、それはもはや音楽ではありません。

極端に言えば歌詞のわからない洋楽を聴いているようなものです。歌詞の内容ではなく音楽のノリで好き嫌いを決めているのと同じです。

歳を取っても若々しい人、何かに挑戦している人は若者系の音楽に「遅れていない」気がします。後は単純に音楽が好きな人ですね。好き、すなわち興味があるかどうかが重要です。

昔の音楽が好きなのは思い出があるから

 

恋愛や青春に興味がなくなったとはいえ、昔の音楽は相変わらず好きな人は多いですよね。

昔の音楽は受け入れられるのに今の音楽は受け入れられない理由。

それは昔の音楽には思い出があるからです。

今現在の共感うんぬんではなく、その音楽が流行っていた当時の思い出が音楽と共にフィードバックされてくるのです。

時代と共に歩んできた音楽とでも言いましょうか。その時代全体の思い出が音楽に込められているのです。

多くの人が自身の世代の音楽が最も好きな理由がまさにコレでしょう。

音楽とは思い出のつまったアルバムなのです。

流行りの音楽に触れる機会がそもそも少ない

 

学生の頃って音楽に触れる機会は結構あったと思います。

学校の休憩時間の話題、帰りにレコード屋(死語)に行く、家に帰ってからYouTubeを見る。何かと流行りの音楽に触れられる機会が多いものでした。

対して大人は流行りの音楽に触れる機会がほとんどありません。少なくとも私はそうです。

私なんてまだマシな方で、さらに忙しいサラリーマンになると仕事から帰ってからは寝るだけです。音楽どころではありません。

そもそも、サラリーマンって音楽について語る機会がないと思います。

サラリーマンが会社の休憩時間に流行の音楽で盛り上がっているところなど見たことがありません。

結局のところ、音楽に疎くなるというより単純に情報が入ってこないだけなんじゃないかと思います。

仮に若者を合宿か何かで数か月間メディアのない離島か何かで生活させたならば、あたりまえですけど流行の音楽には疎くなります。サラリーマンも同じです。

サラリーマンは離島で働いているのかと言われるとちょっと極端に聞こえますが、あながち間違いではないのが恐いところです。

20代はまだ音楽に触れる機会はありました。30代になるとマジで音楽は話題にすら上がりません。私の経験ですが流行りの音楽に遅れ始めるのは20代前半~後半、致命的になるのが30代からだと思っています。

音楽は決して廃れていない

 

この手の話題になると必ず上がってくる意見があります。

「最近の音楽はつまらなくなったからわからない」的な意見です。

一時期は私もそう思ってました。

でも、最近思うんですよ。

廃れてきたのは音楽ではなくて私の頭なんじゃないかなと思います。

仮に今の音楽が廃れてきたのなら、今の若い子たちは昔の音楽に飛びつくか、あるいは音楽自体に興味を示さなくなるはずです。

ですが実際はどうですか?

昔の音楽でも好まれる曲はあるかもしれませんが、たいていは今どきの曲を好んでいるはずです。

それはすなわち、今の世代では今の音楽が共感を呼び、思い出に刻まれているということです。

廃れていると思っているのはついて行けなくなった人たちの頭だと思うんですよ。自身の世代の思い出に固執してね。

まあでも、これは仕方がないんじゃないかなと思います。今の若者もきっと繰り返しますよ。

今の若者も歳を取ってくると自分たちの世代の曲がいかに素晴らしいかを語り始めるでしょう。そんなもんです。

結局のところ、音楽が廃れてきたと主張できるのは対象となってある現役の世代だけだと思います。それ以外は所詮「外野」です。

高齢者が音楽は廃れたと嘆くことほど滑稽なことはありません。若い世代が同じことを言っていたら深刻ですが。

流行りの音楽に疎くならないために

 

流行りの音楽に疎くなってきたと自覚した人には2つのタイプがいます。

流行りの音楽に疎くなっても気にならない人とそれは嫌だという人です。

前者はもうどうにもなりません。

気にならないのであればもう何もすることはありません。流行りの音楽に疎くなりながら、たまに共感する音楽だけを取り入れて生きていくでしょう。

対して後者の人は何らかの対策が必要です。

流行りに遅れていくのが嫌ならば、流行りの本質を理解することが必要です。

やってはいけないのは流行りの情報を表面的に取り入れることだと思います。これはまったく意味がありません。

たとえ表面的な知識を取り入れたとしても、しばらくしたらまた遅れていくだけです。具体的には今週のランキング10を頭に叩き込んだとしても、3ヵ月もすればついていけなくなっているでしょう。

私はあきらめた…すまない

ちなみに私は…すまない、あきらめました。

今の音楽の流行についていく必要を感じなくなりました。

私は私の世代の音楽と共に過ごしていきます。

でも…

別に今の音楽を批判しようって気持ちはさらさらありません。それをやりだしたら終わりだと思うからです。

 

以上、私の考える音楽に疎くなる原因でした。

共感できる部分できない部分あるかとは思いますが、昔は若かったけど今はもうそこまで若くない微妙な世代の意見として参考にされてください。