こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
毎年、ハロウィーンの季節となると決まって流れてくるニュースがあります。
民衆の暴徒化です。
今年のハロウィーンではついに逮捕者まで出てしまいましたね。
渋谷区のハロウィーンの暴徒化で4人を逮捕!!#ハロウィーン#渋谷ハロウィン pic.twitter.com/6cB95vKWiD
— 是々非々 (@nishino_wataru) 2018年12月5日
集団心理ってやつでしょうか。日本人の野蛮化が止まりません。
でも不思議ですよね。
外国人に比べると日本人っておとなしいじゃないですか。
それがなぜ…ハロウィーンになると海外顔負けの暴徒と化すのでしょう。
その行動心理を考察してみたいと思います。
■目次■
暴れる動機にはいくつかの理由がある
ハロウィーンで人が暴徒と化す理由を考察するにあたりピッタリの資料があります。
集英社のマンガ「DEATH NOTE(デスノート)10巻」のとあるシーンです。
それがこちら、迫りくる暴徒を目の当たりにして天才少年ニアが行動心理を冷静に分析したシーンです。
①キラを崇拝する域にまで達してしまい兵士の様に盲目な殺戮者になり得る本来のキラの思想と逆の事をしてしまう人間
②その崇拝者達に連れてこられた自分の意志では動いていない長い物には巻かれろタイプの人間
③ただ単に暴れたいこの騒動を楽しんでいる馬鹿
(出典:マンガ「DEATH NOTE(デスノート)10巻」より)
マンガを知っていないと内容がわからないと思いますので要点だけまとめます。
人が暴徒と化す理由は3つあります。
・信念型:信念に従った結果
・集団心理型:集団心理に負けた結果
・本能型:単に暴れたいだけ
信念型:信念に従った結果
持っている思想が正しいか否かは置いておいて、明確な意思によって行動を起こすタイプ。
宗教絡みのテロや暴動を起こすタイプによく見られます。
集団心理型:集団心理に負けた結果
「みんながやっていたからやった」という理由で暴れるタイプ。
赤信号みんなで渡れば恐くないの精神で暴動に便乗します。集団で行動することで犯罪を犯している意識を分散させます。
本能型:単に暴れたいだけ
理性よりも本能に従い暴れるタイプ。
単なるストレス発散で暴れたいだけです。
デスノートのニア理論で語ると暴徒と化す理由は以上3つのいずれかによるものです。
「集団心理型」は誘発されて行動しますので2次災害的な側面を持ちます。
さらに2つの理由を追加
デスノートのニア理論に加えて、さらに2つの行動心理を追加することができます。
それは「利益享受型」と「承認欲求型」の2つです。
利益享受型:暴れることにメリットがある
自らに何らかの恩恵が得られるがために暴れるタイプ。
誰かに依頼されて暴れている場合もこれに含まれます。
承認欲求型:誰かに知ってもらいたい
目立って誰かに知られたいがゆえに暴れるタイプ。
禁止されていることに歯向かうことで自らを強く見せたい心理が働いています。成人式で若者が暴れる理由の1つでもあります。
人が暴徒と化す動機まとめ
以上、人が暴徒と化す同期をまとめると次のようになります。
人が暴徒と化す動機はこれら5つでたいてい説明することができます。
ハロウィーンの暴動を考察してみる
ではそれら5つの動機を用いてハロウィーンの暴動事件を考察してみましょう。
まず、信念型ではないと言えるでしょう。ハロウィーンで暴れることを信念にしている人がいればかなりヤバイ奴ですが、さすがにそこまでの人間は稀だと考えます。
利益享受型も可能性としては低いと思います。暴れることで箔がつくのでしょうか?それとも誰かにハロウィーンで暴れてこいと依頼されているのでしょうか?さすがにないでしょう。
となると残りは「集団心理型」「本能型」「承認欲求型」のいずれかになります。
単に暴れたいだけの人間(本能型)もいれば、目立ちたいだけの人間(承認欲求型)もいるでしょう。もちろん、その勢いに負けて一緒に行動している人間(集団心理型)も多いと考えられます。
そのいずれかを特定するのは人それぞれなので一概には言えません。
ただし、今年のハロウィーンでトラックをひっくり返して逮捕された人達は集団心理型ではないですね。あの人たちは「本能型」と「承認欲求型」のどちらも持ち合わせていたと考えられます。
まさに単に暴れたいだけの目立ちたがり屋さんでしたね。
こうしてみると、暴徒と化した事実は同じでも動機は人によってだいぶ違うことがわかります。
集団心理にとにかく弱い日本人
「集団心理型」「本能型」「承認欲求型」の中で日本人に多いのが「集団心理型」です。
そんな日本人の特性を表現したジョークがありますのでご紹介したいと思います。
様々な民族の人が乗った豪華客船が沈没しそうになる。それぞれの乗客を海に飛び込ませるには、どのように声をかければいいか?[1] アメリカ人に「今飛び込めばあなたは英雄ですよ」
ロシア人に「海に落ちたウォッカの瓶はあなたのものです」
イタリア人に「美女たちも泳いでいますよ」
フランス人に「決して海には飛び込まないでください」
ドイツ人に「規則ですから飛び込んでください」
イングランド人に「イングランドが優勝しました」
スコットランド人に「スコットランドがイングランドに勝利しました」
中国人に「金塊が沈んでいるそうですよ」
日本人に「みなさん飛び込んでいますよ」(出典:Wikipedia「エスニックジョーク」より)
このジョーク、見たことがある人もいるのではないでしょうか。
日本人の集団心理の弱さを見事に表しています。
日本人ってつくづく周りの目を気にしてしまう民族だと思います。
ハロウィーンにしても、1人でいたら何もしないだろうに、集団になるや否や暴徒と化します。
先ほどのジョークに例えると「みなさん暴れていますよ」と言ったところでしょうか。
かなりカッコ悪いと思うのは私だけですか?一番情けない理由だと思うのですが。
とりあえず犯罪はやめよう
まあなんだ、結局のところ何が言いたいかといえば、犯罪を犯してまで暴れてもロクなことがないよと言いたいのです。
ノリで暴れて逮捕され、人生を棒に振るのですか?
そのノリは人生を天秤にかけるほどのものなのですか?
一緒に行動している友達は今後何十年も付き合えるだけの間柄なのですか?
私には理解不能です。
ノリで暴れたくなる気持ちはわからなくはありません。
ただ、思うだけで行動にはうつさないでしょう。
一緒に行動した友達に対しても…
若いうちは笑っていられるかもしれませんが、人生を棒を振って償いの人生を送っていると親しみも憎しみに変わってくるものです。
結局は悲しみしか生まないのでよく考えて行動した方が良いでしょう。
集団心理型:集団心理に負けた結果
本能型:単に暴れたいだけ
利益享受型:暴れることにメリットがある
承認欲求型:誰かに知ってもらいたい