私は学生時代、運動部にまったくなじめませんでした。
運動が嫌いなわけではありません。
休み時間や放課後にはグラウンドでサッカーをするのが大好きでした。
むしろ運動好きです。
ですが、学校の運動部だけは受け入れることができませんでした。
■目次■
異常なまでに怒鳴りつけられる理不尽
学生時代に運動部になじめなかった理由。
それは、運動部にはびこる異様な慣習や雰囲気が嫌いだったからです。
どの運動部にも共通していたことがありました。
それは顧問の先生による理不尽な罵声です。
どの部活でも「とにかく顧問の先生が生徒を怒鳴りつける」風習がありました。
あれがまったくもってダメでした。
特に理由のない怒鳴り声にたえられない
何か理由があれば納得できるんです。
ロジックの成り立った理由があり、それを伝える過程で熱くなるのなら納得できます。
ただ現実は…
なんでミスしてんだ!しっかりしろ!
といった根性論に近い罵声がほとんどでした。
誰もがミスをしたくてミスをしているのではなく、何かの理由があってミスをするのです。
怒るのではあればミスの原因を明らかにし、それに対して次はどうすればミスを減らせるのか、それを指摘すべきだと思うのです。
ですが現実は、酔っぱらったオッサンの戯言のような罵声がほとんどでした。
それに対してイライラしてしまう私は運動部に合っているはずがありません。
なんでオマエにそこまで言われないといけないんだ!と思ってしまうからです。
周りの同級生をみわたしても異常でした。
理不尽に怒られても「ミスして悪いのは俺だから」「あれがあるから成長するんだよ」と意味不明なことをのたまうのです。
ミスすることは悪いことではないし、原因をさぐればいいだけだよ。
理不尽な罵声で成長なんてしないよ、同じような性格になって歪むだけだよ。
そう感じる私は異常なのでしょうか?
理不尽な罵声をあびせられた同級生たちは、しばらくして後輩に対して「なんでミスしてんだ!」と同じような罵声をあびせるようになりました。
そんな姿をみて、これって何かの洗脳プログラムだなと感じるようになりました。
異常なまでに厳しい部活の上下関係
理不尽な罵声の他に部活動が嫌いな理由。
それは異常なまでに厳しい上限関係が嫌だったからです。
私は学生時代、敬語を話したり相手を敬うといったことができませんでした。
たかだか1歳や2歳違いの人間を敬う必要なんてないと思っていたからです。
ですので誰であろうが友達と話すのと同じように接していました。
おまえ新しくはいった1年生か?
と聞かれると、
そうだよ、えっと…おまえ誰だっけ?
ってな感じです。
言うまでもなくトラブルしか起こりませんでした。
オマエ敬語ぐらい使えよ!
と上級生に目をつけられ、いろいろとからまれました。
年齢が上だから敬語っておかしいと思う
因縁をつけられた上級生の言い分を聞いてみると、誰もが「年上には敬語を使え」といった思想を持っていました。
年齢が1歳でも上ならば、それは敬う対象であるらしいです。
私はそれがまったくわからないのです。
なんで年齢だけで敬う対象になるの?なにかえらいの?
それを素で言ってしまうのでトラブルもたえないわけです。
これを運動部の同級生に聞いても…
部活で後輩を教育してくれている先輩には敬意を表するべき
部活で敬語を使うのはあたりまえで理由なんてない
と言われました。
結局、運動部の同級生とは根本的な思想が違うんだなと感じました。
部活動に入らないやつは軟弱らしい
私は個人的には部活ってもっと気楽にやったらいいじゃないの?と思っていました。
プロを目指しているのならまだしも、一般人が血眼になって私生活のほとんどを費やすものではないと思っています。
ですが部活動に入った同級生たちは皆、まるで何かの訓練でも受けているかのように気を張って部活動に勤しんでいました。
運動部って何か理不尽に怒鳴られてイライラするからダメなんだよね
そんなことを運動部の友人に話すと…
そんな軟弱なやつは運動部では耐えられないよ!
と言われました。
理不尽な罵声にたえられなかったら軟弱。
なんか違うんじゃねーかとモヤモヤが溜まりました。
運動部は競技組とレジャー組とをわけたらいい
私はいっそのこと、運動部は競技組とレジャー組とをわけたらいいと思っています。
運動部の誰もが朝練や休日にまで強制的に部活をしたいわけじゃないと思うんです。
たしなみとして運動を楽しむ、レジャーとして運動を楽しむ。
そんな運動部があってもいいと思います。
というより、それが本来の部活なんじゃないかと思います。
入部した途端に軍隊ばりの上限関係やプライベートの大半を部活に返上させられる。
そんな部活はおかしいと思うんですよね。