こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
ここ最近、ネット上で徐々に目にする頻度の多くなってきた言葉があります。
それは…
「名誉男性」です。
名誉男性。
現時点では、かなりネットに詳しい人でないと意味を知っている人はいないでしょう。
文字の意味をそのまま読むと、「何か名誉なことをして称えられている男性」のように見えますが…
全然違う意味になります。
今回は、そんな「名誉男性」について解説したいと思います。
名誉男性とは?
名誉男性とは「女性でありながら男尊女卑の男系原理主義者になっている人」のことを意味します。
例えば、サラリーマンの男尊女卑思想としては次のような項目が挙げられます。
・掃除は女性社員が行う。
・女性社員は出世できない。
このようなジェンダーハラスメントに対して、本来は女性社員が男性社員に対立した争うものですが、女性でありながら男性社員側を擁護する人たちがいます。
そのような人たちのことを「名誉男性」というのです。
なぜ「名誉男性」になってしまうのか?
では、なぜ女性でありながら男尊女卑な思想にそまってしまうのかといえば、主に理由は2つあります。
②価値観が男性社員と同じ思想にそまってしまった。
これらの2つの理由のどちらか、もしくは両方により名誉男性は生まれます。
①のみを理由としている女性の中には、男尊女卑を好ましくないと思っておきながら名誉男性を演じている人もいるでしょう。
その場合は完全に組織内での利益のために自分を抑え込んでいることになります。
悲しいことですね。
これは男尊女卑の組織に属している上昇志向の強い女性にありがちな傾向です。
実際…
考えてみればそうなるのも無理はありません。
直属の上司が飲みの席や休憩時間などに男尊女卑な発言を行い、さらにそれに同意を求めてきたら…
上昇志向の強い女性なら名誉男性的な自分を演じて迎合するでしょう。
もちろん、ジェンダーハラスメントを盾に反論してもよいのですが…
男尊女卑な組織に属している以上、報復の可能性はなくなりません。
「名誉男性として迎合」か「パワハラに立ち向かうか」。
名誉男性な女性の中にはそのような葛藤を抱いている人も多いでしょう。
対して、②は確信犯です。
男尊女卑な行動に対してまったくもって抵抗を感じていません。
女性にとっては間違いなく敵となる存在でしょう。
名誉男性の語源は?
ネット上で誰が名誉男性を名付け始めたかは不明です。
ですが、名誉男性の語源はかつての南アフリカ共和国で用いられていた「名誉白人」をもじったものではないかと言われています。
日本国籍を有する者は、1961年1月19日から、経済上の都合から「名誉白人」扱いとされていた。 欧米諸国がアパルトヘイトを続ける南アフリカとの経済関係を人道的理由により縮小する一方で、日本は1980年代後半から南アフリカ共和国の最大の貿易相手国になる。
(出典:Wikipedia「名誉人種」より)
かつての欧米諸国では白人至上主義に近い思想がはびこっており、黄色人種の日本人は差別の対象となっていました。
しかしながら、日本は貿易大国であり経済的な理由から差別をするにはデメリットが大きすぎました。
そのため、日本人は黄色人種でありながら白人と同等に扱う「名誉白人」と呼ばれ差別の対象外となりました。
これを男尊女卑にあてはめますと…
「男尊女卑の思想の中では女性は差別の対象ではあるが、男性側に有利な思想と行動を用い合わせた女性は特例として差別の対象とする」
といったイメージになるかと思います。
まとめ
昨今、男性は草食系男子や絶食系男子に代表されるような大人しい人種が増えてきました。
対して、女性は肉食系女子に代表されるような男性に近い人種が増えてきました。
「名誉男性」なる存在が生まれた背景には、そのような男女間の変化も影響しているでしょう。
女性の敵は本当に名誉女性?
最近、雑誌か何かで「女性の敵は名誉女性である」と書かれた記事を読んだことがあります。
私は最初は「そのとおりだ」と思っていたのですが、冷静になって考えてみると「そうともいいきられない」と思うようになりました。
理由としては、先述したように…
女性が名誉男性になった経緯によっては「名誉男性を演じている女性」が少なからずいるからです。
その場合は女性の敵は名誉男性ではなく組織になります。
そういった意味では、女性の敵が誰なのかは完全にケースバイケースです。
2019年、「名誉男性」問題はどこかで世間の脚光を浴びるかもしれません。
今後も動向をチェックしていきたいですね。
以上、最近徐々に話題になりつつあるワード「名誉男性」についての解説でした。