超実写版ライオンキングのよかった・わるかった点[映画ネタバレ注意]

超実写映画版ライオンキング

こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。

2019年8月。

ディズニーが送るキング・オブ・エンターテイメント「ライオン・キング」が映画になって帰ってきましたね。

しかも今回は”超実写版”というほとんど実写に近いようなクオリティ。

さっそく映画館でみてきましたので「よかった点」「わるかった点」を語りたいと思います。

なお、映画の評論になりますゆえネタバレが含まれています

ネタバレを嫌うかたはこれ以上の閲覧をご遠慮願います

ネタバレ注意!映画の内容がふくまれています。

超実写版「ライオン・キング」ここがよかった

ライオン・キング (オリジナル・サウンドトラック デラックス版)

まずは「ライオン・キング」のよかった点を語りたいと思います。

よかった点①:ハイクオリティな超実写映像に驚嘆

やはりなんといっても映像のクオリティが半端なかったですね。

冒頭のサファリの映像からして実写とほとんど区別がつきませんでした

まさに”超実写版”です。

これまでの3D映画ですと、なんだかんだで「やっぱり3Dだな…」ってのがありましたが、超実写版ライオン・キングは違和感なく見入ることができました。

よかった点②:思ったよりもキャラクターの区別がつく

超実写版ライオン・キングと聞いたときに、まっさきに心配したのがキャラクターの識別性です。

だって…

実写に近ければ近いほど誰が誰だかわからなさそうじゃないですか

でも実際はスカ―(悪役のライオン)は思った以上に毛色が濁っていましたし、顔の傷も健在で見分けがつきやすかったです。

ムファサ(主人公の父)とシンバ(主人公)はアニメ版でも区別がつきにくかったですが、若干ムファサのほうが年期の入ったライオンであった感はあります。

そのあたりの微妙な個性のだしかたはよかったですね。

(ただし後述しますがハイエナはダメです)

よかった点③:ティモンとブンバァがステキ

ライオン・キングといえばやっぱりティモン(ミーアキャット)とブンバァ(イボイノシシ)の存在が大きいと思います。

映画版ではどんな感じなのか心配していましたが、思いのほかアニメ版と遜色のない見た目とノリでよかったです。

ブンバァが思いのほか見たまんまイノシシで笑ってしまいました。(これはわるかった点でもあります)

超実写版であってもキャラクターの良さが保たれておりうまく実写版にしたなと思います。

ラフィキ(年老いたマンドリル)は最初はあまりしゃべらなさすぎて心配していましたが、後半になるとアニメ版と同じくシンバ覚醒の重要なポジションを担っていましたね。

よかった点④:ストーリーや演出がアニメ版に忠実

ライオン・キング (吹替版)

アニメが実写版になったときにありがちな「余計なオリジナル要素」がほとんどなかったのがよかったですね。

アニメ版を覚えていると、次はこの歌と踊りが入るんだなと期待してしまいますが、その期待をほとんど裏切ることなくアニメ版を忠実に再現していました

ストーリーや演出だけではなく、セリフもほとんど同じだったのも評価したいポイントです。

超実写版での挑戦をオリジナル要素で濁すことなく、真っ向勝負で挑んだのはステキです



超実写版「ライオン・キング」ここがわるかった

Side by Side - ライオン・キング

次は超実写版「ライオン・キング」のわるかった点を語りたいと思います。

わるかった点①:ハイエナの区別がマジでつかない

まあ…超実写版なので仕方ないところではあるのですが、ハイエナの区別がマジでつきませんでした。

特にハイエナトリオ(シェンジ、バンザイ、エド)の区別がまったくつきませんでした

アニメ版のエドが目がイッてるのですぐにわかるのですが、超実写版だとセリフを発するまでわかりませんでした。

もしかしたら何か区別できる違いがあるのかもしれませんが、映画館で1回見た限りだと厳しかったです。

これから映画館で見られたりDVDを借りられたりする人は、ハイエナトリオを区別できるかチャレンジしてみてください。

わるかった点②:キャラクターの表情が乏しく思える

これは主にライオン・キングのアニメ版が原因ですね。

アニメ版だとアメリカンコミックのような大胆な動きと表情が特徴的ですが、アニメ版に慣れてしまっていると超実写版は少しもの足りなく感じてしまいました

超実写版でもキャラクターの表情は表現されています。

表現されているのですが、アニメ版での表情が豊かすぎましたのでちょっとさびしいです。

これは超実写版が悪いというよりはアニメ版だ大胆すぎたといったところでしょうか。

アニメ版でのハイエナのエドなんかは常に動きと表情がヤバかったですしね。

わるかった点③:ブンバァがカサカサ乾燥しすぎている

これも超実写版なので仕方はありませんが、ブンバァが乾燥していてヤバイです(笑)

上にリンクを貼ってあるディズニー公式の予告編を見ていただくとわかりますが、ブンバァがカサカサと乾燥したイボイノシシになっています。

これ…

なんか違うと思うんですよね。

ブンバァといえばプリプリツヤツヤとした、まさにはハイエナがガブリと噛みつきたくなる脂肪たっぷり感がウリだと思うのです。

超実写版のブンバァは、なんといいましょうか野生感があふれすぎです。

わるかった点④:ハイエナを引き付けるさいのブンバァダンスがカット

これはアニメ版をみたことのある人しかわからないと思うのですが、シンバがプライド・ランドに帰ってくるさいに、ティモンとブンバァがおとりになるシーン。

あのシーンのティモンとブンバァの謎フラミンゴダンスが超実写版ではカットされています

これは悲しいです。

食べてごらん肉の塊!ブンバァならお味はいいぜ!コレステロールたっぷりだ!ならべよ食べたけりゃ!はーらぺこかい!はいはいはい!ほーらべいこん!はいはいはい!かーわいいブタちゃん!はいはい!アンタもすぐ慣れる!

あのシーンが一番好きなファンはいると思うんですよね

だってあのダンス…マジでブンバァがうまそうにみえてきますし。

リンゴをかじってまでの演出まではいらないですが、せめてダンスはしてほしかったですね。

ただ…超実写版のブンバァはプリプリではなく野生感たっぷりですので…それが理由でカットされたのかもしれないですね。



まとめ

ライオン・キング (オリジナル・サウンドトラック デラックス版)

アニメ版が不動の名作すぎるため、アニメ版に比べると見劣りする印象を受けた超実写版「ライオン・キング」ですが、超実写版という新しい試みはとても評価したいポイントです。

これは今後のディズニー映画にも期待したいですね。

あと、今回のライオン・キングはちょっとタイミングが悪かったですね。

アラジン (オリジナル・サウンドトラック / デラックス盤)

なぜかといえば少しまえに上映された「実写版アラジン」が最高によかったからです。

いや…あれはディズニー史上でもトップレベルに感動する超名作でしたね。

あんな超大ヒット作のあとに出てきた超実写版ライオン・キングは不遇といえば不遇です。

 

ただし超実写版という新しい試みはとても評価したいです。

ぜひとも「ライオン・キング」なら超実写版もみていただきたいです。

ちなみに私もこれで…アニメ版・劇場演劇版・超実写版とライオン・キングを3つも制覇してしまいました(笑)