こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
ここ最近、ステマなのか何なのか知りませんが「子供部屋おじさん」という言葉が流行ってきています。
先週、「子供部屋おじさんとは?」という記事を書きましたが、結構な反響をいただきビックリしています。
そんな子供部屋おじさんなのですが、かくいう私も一時的に子供部屋おじさんだった時期があります。
当時は「おじさん」というには若すぎたので「子供部屋お兄さん」といったところでしょうか。
とにもかくにも、一時的に実家に暮らしていた時期があります。
そんな、社会人になってからの実家暮らしを経験しているからこそ言えることがあります。
これは経験者にしかわからないかもしれません。
頭では理解していても、実際に経験するとかなり居心地がよいメリットもあるのです。
というわけで今回は、自身の経験から「子供部屋おじさん」のメリット・デメリットについて語りたいと思います。
■目次■
「子供部屋おじさん」のメリット
まずは「子供部屋おじさん」のメリットについて話したいと思います。
子供部屋おじさんのメリットは次の通りです。
金銭的な余裕が半端ない
子供部屋おじさんのメリットを考えた場合に、まず頭に浮かぶメリットではないでしょうか。
自身の経験からも言えますが…
社会人の実家暮らしは金銭的に最強です。
これはもう、信じられないくらい最強です。
もちろん、1ヵ月にいくらかのお金は実家に入れるケースが多いとは思いますが、それでも一人暮らしの経費に比べれば微々たるものです。
家賃・食費・光熱費など、ありとあらゆるお金を節約することができます。
ざっくりですが、家に入れるお金を差し引いたとしても、月に10万円くらいは浮いてきました。
1ヶ月に10万、1年間で120万円です。
しかも、ボーナス抜きでそれだけのお金が溜まるのです。
ボーナスを入れたり、もう少し切り詰めるだけで1年間で200万円の貯金も視野に入ってきます。
一人暮らしで1年間に200万円も貯金しようとするとなると、これはかなり計画立てて切り詰めないと不可能です。
お金。
これは子供部屋おじさんの大きなメリットです。
食事が自動的に出てくる有難み
たいていの子供部屋おじさんは、両親が食事を用意してくれる場合がほとんどでしょう。
あれはすばらしいメリットです。
特に一人暮らしを経験してから実家暮らしを経験するとよくわかります。
自分が働いている間や出かけている間に食事が用意されているというのはすばらしいものです。
冷静に考えれば家に家政婦さんを雇っているのと同じ状況です。
生活が快適になってあたりまえですね。
食事や家事が分担、もしくは両親にまかせられるというのは「子供部屋おじさん」の大きなメリットです。
誰かと話す機会があるという幸せ
「子供部屋おじさん」というよりは実家暮らしのメリットかもしれませんが、家で誰かと会話ができるというのはとても幸せなことです。
一人暮らしをしていると、下手をすると休日は誰とも話さずに一日が終わってしまうこともめずらしくありません。
そんな孤独を味わうのも一人暮らしの醍醐味でもありますが、実家暮らしではその必要はありません。
暮らし慣れた家族との生活は、何か強い絆で結ばれた共同体に属している気持ちになります。
とりあえず精神的な安定が段違いです、気持ちに余裕がでてきます。
親との年齢差を考えると、いつまでも共同体を維持することはできないものですが、短期的に見ればメリットであるのは間違いありません。
「子供部屋おじさん」のデメリット
では次に「子供部屋おじさん」のデメリットについて語りたいと思います。
自分の空間が限定される
まず言えるのが、自分だけの空間が限定されることです。
家族と一緒に暮らしているというのは孤独感は感じづらくなりますが、逆にパーソナルスペースがなくなって落ち着かなくなります。
これも部屋の中にこもればそれなりに個人的な空間は作ることはできますが、やはり一人暮らしに比べれば窮屈に感じます。
これはシェアハウスなどと同じですね。
お金が節約できる代わりにプライバシーが他人に侵食されてしまいます。
強制的に避けられない介護
「子供部屋おじさん」は両親と生活の共同体になっていますので、様々な責任に対しても連帯責任を負っているといえます。
その中で、特に大きなデメリットとして挙げるとしたら年老いた親の介護でしょう。
親の介護が始まると、子供部屋おじさんから抜け出そうにも実家から抜け出せず、強制的に実家に拘束される懸念があります。
そうなると、実家を出るタイミングを失ってしまい末永く実家に暮らすことになるでしょう。
居住を選択できる自由がなくなるといった点では大きなデメリットになります。
ただ、親の介護は一人暮らしをしていても避けづらいことではありますので、子供部屋おじさんのデメリットとしてはいささかズレている気もします。
また、将来は子供部屋おじさんは両親の介護などによって共倒れすると意見もありますが、私はあれは子供部屋おじさんではなく貧困の問題だと思っています。
貧困によるパラサイトシングルの問題は、子供部屋おじさんのメリット・デメリットとはまた違った問題です。
恋愛面で不利になるケースもある
恋愛面においては個人によるケースバイケースではありますが、一般的には実家暮らしの成人、特に男性においては実家暮らしがマイナスに働くことがあります。
理由は言うまでもなく、「自立していない」「親との同居を強いられる」といったイメージがあるからです。
個人的な意見ですが、特に30歳を超えてからの実家暮らしは場合によりイメージが悪くなると思います。
「子供部屋おじさん」のデメリットが少ない?
私は「一人暮らし」⇒「子供部屋おじさん(お兄さん?)」⇒「一人暮らし」と暮らしのスタイルが変わってきましたが、正直なところ…
子供部屋おじさんのデメリットはあまりないのでは?と思っています。
プライベートな空間がなくなること以外は、そんなにデメリットを感じません。
よく、「実家暮らしをしていたら家事や身の回りのことができなくなる」なんて言われていますが、正直なところ一人暮らしでも実家暮らしでもそんなに変わりません。
料理なんて1時間もあればたいていのものは関単に作れますし、家事といっても家電があるのでそんなに苦労はしません。
もちろん、それを継続するのが大変ではありますが、それでも慣れれば苦ではありません。
なんといいましょうか…
「子供部屋おじさん」はワーキングプアの増えている若い世代にとって1つの生活形態になっていく気がします。
「子供部屋おじさん」になれる幸せ
あと、「子供部屋おじさん」ってなろうと思ってなれるものではありません。
なぜなら、実家暮らしは生活圏内に実家がないと成り立たないからです。
よく、「都会に実家があるのはそれだけで1つのステータスだ」といわれていますが、まさにそれです。
働いているサラリーマンが「子供部屋おじさん」になるためには、仕事と実家とのバランスがうまく成り立っていないと不可能です。
それを満たして初めて、安定した子供部屋おじさんになることができます。
私の個人的な意見ですが、「子供部屋おじさん」になれる人はそれを特権と思っておいても良いのではないでしょうか。
将来は孤独死するといった意見について
「子供部屋おじさん」は両親が亡くなった後は孤独死する。
そんな意見を見かけることがあります。
私はそういった意見に対してやや懐疑的になってしまいます。
たしかに、一人暮らしの経験がなく、両親にかなりの依存をしていた人は強烈な孤独を味わうでしょう。
しかしそれは、一人暮らしをしていても同じことです。
むしろ、両親が亡くなったときに金銭的な余裕がある「子供部屋おじさん」の方が場合によっては精神が安定しているのではとも思っています。
まとめ
いろいろと子供部屋おじさんのメリット・デメリットについて語りましたが、結局のところ…
と思います。
どうも最近の「子供部屋おじさん」への風当たりの強さを見ていると違和感を覚えてしまいます。
私は「別にどっちでもいいんじゃないの?」と思うのですが、どうも「子供部屋おじさん」を虐げたい勢力がいるように思えます。
やはり、巷で言われているように不動産業界のステマなのでしょうか?
私も今では、無駄に高い家賃をせっせと大家に支払う生活を長らく続けています。
たしかにコレも無駄ですよ。
ほとんど仕事で家にいない住まいのために、毎月何万円ものお金を捨てています。
とはいえマイホームを買ったところで、大家に支払う家賃が銀行に支払う利息に変わるだけです。
いずれにせよ、子供部屋おじさんよりは搾取されている存在には違いありません。
まあでも、今から「子供部屋おじさん」に戻れるかといえば、いろいろ昔と状況が違いますので無理でしょう。
ずっと実家に住んでいるおじさん?
別にいいんじゃないですか。
私の友人にもそういった人は多いですが、別に何とも思いません。
そんなことを考えるよりも、今月来月の家計をどうやりくりするかの方が重要です。
「子供部屋おじさん」
今後はどんな世論になっていくのかが見ものですね。
両方の経験者として眺めてみたいと思っています。
以上、「子供部屋おじさん」の経験からメリット・デメリットについて語ってみました。