こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
ゲームは1日1時間まで。
子供の頃には誰かしら親から言われたフレーズではないでしょうか。
そんな親からの小言のような「ゲームは1日1時間まで」ですが、なんと今…
………
香川県議会にてマジもんの条例として素案が上がっています。
香川県議会が、全国に先駆けて検討しているゲームやインターネットの依存症の対策に関する条例の素案に、高校生以下の子どもを対象にゲームなどを利用する時間を1日あたり平日は60分、休日は90分に制限するなど、具体的な制限が盛り込まれることがわかりました。
(出典:NHK NEWS WEB「県条例素案にゲーム利用時間制限」より)
いやはや、このニュースをみたときに…
もうエイプリルフールだっけ?
と思ったのは私だけでしょうか。
よくよく日付を確認してみると今日は2019年1月1日、エイプリルフールはまだまだ先です。
さらにニュースの詳細を確認してみると…
関係者によりますと、素案にはゲームの利用などについて、高校生以下の子どもを対象に1日あたり平日は60分、休日は90分に制限するとともに、夜間の利用は高校生は夜10時以降、小学生や幼児を含む中学生以下の子どもは夜9時以降、制限することが盛り込まれるということです。
こうした制限には、いずれも罰則規定はありませんが、子どもたちに守らせることを保護者や学校の「責務」として明記するということです。
(出典:NHK NEWS WEB「県条例素案にゲーム利用時間制限」より)
う~ん…なんというか…
………
時代感覚が20年くらい遅れているのでしょうか?
率直にそう思いました。
みなさんはどう思われますか?
この条例、意味があると思いますか?
私はまったく無意味な施策だと思います。
![](https://i2.wp.com/keicob.com/wp-content/uploads/2019/02/keicob.png?w=728&ssl=1)
■目次■
ゲーム時間を制限する条例が的外れな理由
![ネトゲ中毒](https://i1.wp.com/keicob.com/wp-content/uploads/2018/10/game.jpg?resize=713%2C319&ssl=1)
なぜ「ゲーム時間を制限すること」に意味がないのか。
私なりの考えをまとめたいと思います。
1.そもそも何がしたいのかわからない
これは私の認識不足、情報の不正確さが原因かもしれないのですが、そもそもこの条例…
そもそもがいったい何をしたいんでしょうか?
色々なニュースを見た限りだと
・子供のゲーム依存症への対策
が目的と書かれているのですが、罰則のない「ゲームは1日60分まで」条例にいったい何の意味があるんでしょう。
保護者に対しても、夜間に関しては高校生なら午後10時以降、中学生以下は午後9時以降はゲームをさせないように求める方針みたいですが、仮にネット・ゲーム依存症にさせないのが目的ならば他にやることがあると思うんですよね。
一律にゲーム時間だけを無駄に制限するよりも、親の教育問題に焦点を当てるべきではないでしょうか。
2.「プレミアムフライデー・ゆう活」並みの無駄になるだけ
香川県議会のゲーム条例をみたときに頭に浮かんだこと。
それは「プレミアムフライデー」や「ゆう活」など政府が行ってきた無駄な活動です。
あれってホント無駄でしたよね。
プレミアムフライデーに関しては一部の上級国民・上場企業に勤めている人だけに実施されたマイナーな施策となりましたし、ゆう活に関してはそもそも知らない人すらいるのではないでしょうか。
ゆう活といって「夏場はさっさと仕事を終わらして夕方からプライベートを満喫しようぜ!」的なノリを政府が推奨していたんです。
まあ、プレミアムフライデーと同じくまったく流行しなかったんですけどね。
香川県議会のゲーム条例に関しても同じ結末になるんじゃないですか。
問題の掘り下げをしっかりと構築せずに表面的に「ゲーム時間の制限」に踏み切るなんてのはさすがに愚行かなと思ってしまいます。
その議会にもお金が発生しているわけですしね。
「マジで議論する時間とお金の無駄でしかない」と思うのですが、これは私が浅はかなのでしょうか。
3.大人も制限しなけりゃ不公正じゃない?
今回の香川県議会のゲーム条例に関しては、案の定TwitterなどのSNSでは大荒れの模様です。
まあ…これは予想通りといったところでしょう。
ちなみに、これに関しては私なりの意見をツイートしました。
香川県議会がゲーム依存症に対して子供のゲーム時間を制限する条例を検討中らしい。
よくわからんけど、大人に対してもやらなきゃ不公平じゃない?
アルコール依存症:1日1缶まで
パチンコ依存症:1回1万円まで
タバコ依存症:1日3本までここは大人が率先してお手本を見せないと
— けいこぶ (@kei_cob) January 11, 2020
まあなんだ…子供に制限を強いるなら、まずは大人がお手本をみせなきゃいけないと思うんですよね。
私たちが子供のときもそうだったんですけど、何かと無抵抗な子供に対して制限をかけるのはやめてもらいたいものです。
私が学生時代の頃なんて「キレる17歳」といって年齢が17歳前後なだけで白い目で見られた時期もありましたしね。
大人の作るしょーもない価値観の押しつけにはホントうんざりです。
今後の香川県議会の条例に期待
今回のSNSでの炎上・盛り上がりに対して香川県議会がどのように動いていくのかはとても興味深いです。
どちらに転んでもネットで叩かれるのは必至です。
条例を進めていけば今のまま炎上が加速するでしょうし、素案を取りやめればそれはそれで何やってんだと別の炎上が起こるでしょう。
ここまでくると進んでも炎上、引いても炎上。
どのような立ち振る舞いをするのか対岸から眺めてみたいと思います。
みなさんも香川県議会の今後の動きには注目しましょう。