時給おじさんとは?高齢フリーターに代わる新しいネットスラング

アルバイト

こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。

2019年、ネットでは「子供部屋おじさん」「ウサギ小屋おじさん」といったパワーワードが生まれました。

子供部屋おじさん
ある程度の年齢(30歳以上など)になっても実家暮らしをしている独身男性への蔑称。
ウサギ小屋おじさん
ある程度の年齢(30歳以上など)になっても1Rなどの狭い部屋で暮らしている独身男性への蔑称。

そして2020年初頭、謎のワードが生まれつつあります。

そのワードがこちら…

時給おじさん!

この言葉…なんの前触れもなく、唐突にネット上に飛び出てきたパワーワードになります。

意味としてはその名のとおり「ある程度の年齢(30歳以上など)になっても時給労働をしている独身男性」になります。

いやはや、ネットというのは闇の深いパワーワードが次々と生まれるものですね。

時給おじさんという人間について

子供部屋おじさん・ウサギ小屋おじさんはお互いに忌み嫌う犬猿の仲です。

かたや実家暮らしの独身貴族っぷりを見せびらかし、かたやいい歳をして実家暮らしの惨めさを叩く。

お互いを叩くために生まれた別称、それが子供部屋おじさん・ウサギ小屋おじさんといったパワーワードでした

対して時給おじさんはこれといった対立構造から生まれた気配がありません。

単純に高齢フリーターを意味するようなワードとして生まれました。

特に対立構造がなく生まれた言葉なので、時給おじさんといったワードにはどことなくリアル感といいましょうか、触れてはいけないような雰囲気をかもしだしています。

子供部屋おじさん・ウサギ小屋とも重複する

時給おじさんは単なる高齢フリーターを意味する言葉でもありますので、子供部屋おじさん・ウサギ小屋と重複することがあります。

実家暮らしをしながら高齢のフリーターをしていれば時給・子供部屋おじさんになりますし、狭い部屋で1人暮らしをしながら高齢のフリーターをしていれば時給・ウサギ小屋おじさんになります。

それどころか、時給おじさんは経済的に子供部屋おじさん・ウサギ小屋になりやすいため、ほとんどの時給おじさんは他の何らかの「おじさん」と重複している場合が多いでしょう

自分よりも下の存在を見て安心する心理

そもそも、時給おじさんといったワードが出てくる背景には、日本の経済状況が悪化しているからです。

簡単にいえば…

皆が貧乏になって心が貧しくなってきているので、誰でもいいので自分よりも下の存在を見て安心したいのです

人間の嫌な側面ではあるのですが、これも人間の性(さが)なのでしょう。

江戸時代には士・農工商といった身分制度の下に穢多非人(えたひにん)といった差別的階級がありましたが、結局はあの時代から何も変わっていないということですね。

パート主婦は全員が時給おばさん

あと不思議なのが「○○おじさん」といったワードは、その名のとおりなぜか男性のみがピックアップされます。

これ、いつも不思議に思っているんです。

例えば時給おじさんというワードがあるのなら、時給おばさんといったワードがあってもいいと思うのです。

むしろ、パートで働いている主婦層なんかは全員が時給おばさんです

不思議ですよね。

ネット上で他人と罵り合いたい人間に男性が多いのか、あるいは男性を蔑みたいのかわかりませんが、こういった男性限定の蔑称は増えてきているように思います。

けいこぶ
毎年発表されているサラリーマン川柳なんて…「おじさんの悲痛な叫び」会場と化していることすらありますよね。



これからは時給おじさんのような人が増えていく

2020年初頭に時給おじさんといったワードが生まれたものの、流行の気配は今のところありません。

一時期は「トレンド入り」などと急激に取り上げられていましたが、ここ数週間はサッパリです。

まあ…

時給おじさんは誰もが陥ってしまう可能性があるだけに、あまりネタにはしたくないのではないでしょうか

子供部屋おじさんは1人暮らしの人間が叩きますし、その逆も然りです。

自分は逆の立場にならないからこそ安心して叩くことができるのです

でも時給おじさんは、ちょっとリアルすぎるんですよね

リアルに切実なワードはちょっとNG…といったところです。

とはいえ、時給おじさんのような存在はこれからますます増えていくと思われます。

終身雇用はほぼ崩壊間近な状態になっていますし、最近では45歳前後のリストラがブーム(?)になっています。

「時給おじさんw」と罵っていた人が来月から時給おじさんになってしまうかもしれません

正社員といえど時給換算すれば悲惨な現代、それどころかリストラであっさり職を失ってしまう現代。

やはり時給おじさんなどというリアルすぎるネタは…ちょっとシリアスすぎますね。