こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
ハラスメントを未然に防止する会、略してハラミ会。
女性を排除して男性だけで集まる飲み会として物議をかもしだしている話題です。
前回、そんなハラミ会をご紹介する記事を投稿しましたが、なかなか反響がありました。
やはり、ジェンダー問題って感心の高い話題ですよね。
ただ、ハラミ会を考えれば考えるほど1つの心配が浮かんできました。
それはハラミ会の元ネタの漫画「モトカレマニア」に対する中傷です。
元ネタを知らずに議論する人が増えていくうちに、元ネタの漫画が言われようもなく批判されないか。
そんな心配があります。
そのため、今回はハラミ会の元ネタである漫画「モトカレマニア」のご紹介と、漫画内でハラミ会が出てきた問題のシーンを考察してみたいと思います。
■目次■
ハラミ会の由来「モトカレマニア」という漫画
ハラミ会の元ネタになった「モトカレマニア」ですが、講談社「Kiss」にて連載されている漫画です。
2018年11月の時点では、最新刊は2巻となります。
それではさっそく、あらすじをご紹介します。
「モトカレマニア」のあらすじ
主人公は難波ユリカ27歳。現在、求職中です。
ユリカは5年前、当時の彼氏だったマコチとケンカをきっかけに別れました。
あれから5年、どうもユリカは素敵な男性にめぐり会えません。
マコチと別れてから2人の男性と出会いましたが、どいつもこいつも微妙な男ばかり。
もしかして…私の元カレ、実はいい人すぎ…?
(出典:モトカレマニア1巻19ページより)
「雑魚を2回釣ってやっとわかったの…」とユリカは元カレのステキさを友人に漏らします。
そしてユリカは事あるごとに元カレのマコチを思い出し、妄想で作りだしたマコチに話し合ったり会話をし始めます。
毎朝、Facebookで元カレのマコチを探すのも怠りません。でも、マコチは一向に見つかりません。
27歳にもなって元カレを追い続けているのはヤバイだろと詰め寄る友人。
でもユカリは気にしません。
「マニアってそういうものじゃない?」
そう、ユカリは元カレマニアなのです。
そんなユカリもひょんなことから不動産の営業職として働くことになりました。
しかし、その営業職のメンバーはこれまた個性的な面々です。
ユカリの新たな社会人生活が再び始まろうとしています。
ものすごく面白い漫画だった
「モトカレマニア」の第1巻を読み終えてみた感想。
えっとね…
まず言いたいことがあります。
この漫画…ものすごく面白いじゃないですか!
絵のタッチは少女漫画風でもありますが、線がしっかりと書かれていて読みやすいうえ、内容についつい引き込まれます。
20代から30代にかけて、ちょうど大人の恋愛に悩み出した人にピッタリの漫画です。
内容はネタバレになるので言いませんが、ユリカはマコチと再び出会っていろいろと…。
私はあんまり恋愛漫画ものは読まないんですけれども、ひさしぶりに漫画に引き込まれて読みふけりました。
まだ最後まで読んでいないので全体の評価はつけられないですが、もしかしたら…
コレ、数年後に絶対ドラマ化されると思いますよ!
あたりとしてはバッチリ引き込まれました。Goodです。
男性を批判する漫画ではない
正直に言います。
ハラミ会のニュースを聞いたとき…「モトカレマニア」って男性批判をテーマにした漫画なのかな?って思っていたんですよ。
まったくの誤解でしたゴメンナサイ。
でもね…
「モトカレマニア」を誤解する人は多いと思うんですよ。
ニュースではハラミ会、男性差別、議論が白熱などのホットワードばかりが取り上げられ、元ネタ漫画の内容なんて一切説明されることはありません。
結果、議論に白熱した人たちが何も考えずに元ネタ漫画を批判することも十分に考えられます。
次の項目で例の問題のシーンをご紹介しますが、そのシーンはこの漫画のメインテーマとはまったく関係ありません。
知らない人はそこを誤解してしまうと思うんです。
問題の「ハラミ会」のシーンをご紹介
それでは「モトカレマニア」で問題になったハラミ会のシーンを見てみましょう。
(出典:モトカレマニア1巻31ページより)
不動産の営業職として働きだしたユカリさんが最初の契約をゲットした日の業務終わりに例の問題シーンが訪れます。
あのね。言い忘れてた。我々は一般女性とは飲みません。
プロとだけ。ホステスさんとか。だから歓迎会もないんだ悪いね。
オレ達「ハラミ会」の会員だから☆
ハラスメントを未然に防ぐ会。
飲み会の席でうっかりセクハラする自分に嫌気がさした男たちだけで飲む会なんだ。
女性が何で傷つくかオレらにはわかんねーんだよな~
ああ…
これは誤解を生みますね。というより誤解しか生まないですね。
前回の記事でも触れましたが、個人ではなく組織としての歓送迎会などでハラミ会をセッティングするのは問題です。
そういった意味では、このシーンは完全にハラスメントと言われても仕方がありません。
ただ、「飲み会の席でうっかりセクハラする自分」と言っていることからも、きっと過去にやらかしがあったんですよ。
その過去を踏まえての行動なので、何もいきなり唐突にハラミ会を設立したわけじゃないと思います。
あと、何だかんだでその後は歓迎会として乳酸菌飲料パーティー(なるもの?)を催してもくれていますので、別に女性を排除しようとかそういったことをメインテーマに扱いたいわけではないことがわかります。
ただね…これだけを見たら誤解しかねないのは仕方がありません。
モトカレマニアは恋愛漫画です
モトカレマニアはまぎれもない恋愛漫画です。
元カレを忘れられない女性が再び元カレと出会い、複雑な恋が絡み合っていく恋愛漫画です。
決してジェンダー問題を扱う漫画やフェミニストを主張する漫画ではありません。
ハラミ会はハラスメント!男性差別!フェミの陰謀!2chのねつ造!
言いたいことはわかりますが…
だからといって元ネタの漫画を批判するのは確実に筋違いなことがわかります。
メディアのオモチャにされてかわいそう
今回のハラミ会騒動を受けて、私はモトカレマニアの作者さんがかわいそうだと思いました。
だって…完全にとばっちりじゃないですか。
メディアもメディアです。
ハラミ会がSNSで議論が白熱している!男性による女性差別なのか?と煽りすぎです。
たしかにモトカレマニアの作者さんは「ハラミ会はフィクションです」と言っていました。
ですがそれは単に個性的な人に出会いました的なニュアンスであって、決して男性批判をしたいわけではありません。
今後、ハラミ会の議論が白熱することがありましたら、この記事をご紹介していただくか、せひとも実際に漫画を読んでいただきたいと思います。
・ハラミ会の問題シーンを考察