こんにちは けいこぶ(@kei_cob) です。
私は20年以上、アレルギー性鼻炎に悩まされています。
小さい頃から鼻がつまっており人には理解されない苦しみに悩み続けてきました。
アレルギー性鼻炎って言葉だけが有名すぎるので軽視されがちですが信じられないくらい苦痛です。
一言でいえば地獄です。
冗談ではありません。
そんなアレルギー性鼻炎がどんなにつらい病気なのか少しでも多くの人に知ってもらいたい。
そう思い、どのようにつらいのかをご紹介したいと思います。
「副鼻腔炎(蓄膿症)の手術体験談」も別ページにて載せてあります。
■目次■
鼻をふさいで生活してもらうのが一番イメージしやすい
アレルギー性鼻炎を体験してもらう最も手っ取り早い方法。
それは鼻をふさいで生活してもらうことです。
鼻をふさぐと自身の呼吸する声が大きく聞こえると思います。アレルギー性鼻炎の人からすればそれが普通です。いわゆる、口呼吸と呼ばれるものです。
ゼーゼーと自身の呼吸する音をリアルに感じながら生活するので圧迫感をすごく感じます。
あまりにも慣れすぎて普段は問題ないのですが、ふと圧迫感を意識してしまうと苦痛に感じるのです。呼吸困難といえば大げさに聞こえるかもしれませんが、圧迫感を覚えてしまうと呼吸が乱れるのも事実です。
また、口呼吸をしているといろいろな弊害もあります。
とにかく喉が渇く
口呼吸をしていると何かと喉が渇きます。鼻が機能していない代わりに大きく息を吸ってしまうので、口の中がカサカサになります。
特につらさを感じるのは寝ているときです。
口呼吸で寝ていると夜に喉が渇きすぎて目が覚めることがあります。喉が渇いたというよりは喉が信じられないくらいカサカサになっています。
いつしか枕元に水を置くのが習慣になっていました。
ランニングが地獄
運動面で言えば、アレルギー性鼻炎の人にとってランニングは地獄です。
ただでさえ息苦しいのにそれ以上の呼吸を要求されるのが信じられません。
ランニングは口ではなく鼻から呼吸するんだ!などと言われても…
そもそも鼻がまともに機能してないし!となります。
学生時代の体育の時間は本当に苦痛でした。
もうね、アレルギー性鼻炎の人だけ何か特別なメニューにして欲しいと思っていました。
健常者と同じメニューをこなしていても何倍の苦しさを味わっていると理解して欲しいのです。
食事が地獄
あと、意外に知られていないことなんですが、アレルギー性鼻炎の人にとって食事は大変です。
言うまでもなく、口で呼吸と食事の2つを行わなければいけないからです。
口をふさいで食事をしてみてください。
本当につらいのがわかってもらえるはずです。大げさにいえば窒息しそうになります。
さすがに何十年もアレルギー性鼻炎を患っていると食事なんて慣れたものですが、小さい頃は食事の頃につらすぎてよく泣いたものです。
人間の3大欲求の1つである食事で泣いてしまうほどつらいんです。結構なストレスでした。
また、小さい頃はゆっくりと無理のないスピードで食事をしていましたが、小学校の給食などで休み時間が迫って急いで食べさせられるのが本当に苦痛でした。
私の世代は学校側が今よりも生徒に対して適当で暴力的な時代でしたので、早く食べられないことで怒られるのがつくづく意味不明でした。いうまでもなく、怒ってきた人は鼻炎なんかじゃありません。
あと…
アレルギー性鼻炎を患っていると何かと味覚が狂います。どんな味をしているのかがサッパリわからないことがあるのです。
特に淡泊な味付けや繊細な味付けなどは区別がつきません。区別どころかそもそも味をほとんど感じません。
そうなると、必然的に濃い味を求めてしまいます。
塩辛いものや辛いものなど何かしらの味覚を感じ取れるものを好むようになりました。
結果、私に関しては健常者の何倍もの濃い味を求めるようになってしまいました。だって、仕方ないじゃないですか。
鼻が完全につまるよりも中途半端につまる方がストレス
アレルギー性鼻炎と聞くと鼻が完全につまっているイメージをもたれる方もいるかもしれませんが、完全につまっていないことの方が多いです。
そして、完全につまっているときよりも中途半端につまっているときの方がストレスです。
シュ――シュ―――ッといった具合に鼻がつまっている音が半端ない窮屈感を与えてくれます。そして、我慢できずに鼻を思いきって吸い込みますと完全につまります。
中途半端につまる、ストレスで強く鼻を吸う、完全につまる、しばらくすると中途半端につまる。
この繰り返しです。
アレルギー性鼻炎って1日のうちに少し鼻が通る時間と鼻がつまる時間とが繰り返しやってきているイメージです。
特に寝ているときなんかは顕著ですね。
寝ていて横になったら鼻がつまるのに、起きて立ったら鼻が少し通ることもあります。あれって鼻の中にポリープができているのです。実は追々、精密検査をして判明しました。その話は別途したいと思います。
1日は24時間あるのにアレルギー性鼻炎によって何割かは苦痛の時間に変えられている気がします。
頭に酸素がまわっていない
鼻炎で口呼吸の生活を送っていると、脳に酸素がまわっていない感覚がわかるようになります。
頭がボーッとしてくるというかひどいときは頭痛すら感じます。
口呼吸は鼻呼吸に比べて酸素を取り込む効率が悪いんです。これって意外じゃないですか。イメージとしては口から呼吸した方が多そうですが、実際は逆です。
それなので口呼吸していると脳の血行が悪くなっていきます。
学生時代は勉強が特に苦痛でした。
勉強って落ち着いた状態で集中しながらやるものじゃないですか。
鼻呼吸で静かに頭を集中させて行う。
鼻炎ではそれができないのです。そもそも呼吸の音がうるさすぎて集中力が乱れやすいのです。
私自身がそうであったように、アレルギー性鼻炎を患っている学生さんの気持ちは本当によくわかります。
鼻スプレーが生命線
アレルギー性鼻炎の人にとって点鼻薬、いわゆる鼻スプレーは生命線です。
使いすぎると良くないなどと言われつつも、そんなことは知りません。つらいので使いまくってしまいます。
鼻スプレーを使いすぎると喉まで液が流れて苦い味がします。
あれがつくづく嫌いでした。
あと、使いすぎると耐性がつくのか何なのか効き目が弱く感じることもあります。
種類によっても利く効かないがあります。このあたりは個人差があるのかもしれませんが、私はサトウ製薬のナザールスプレーが一番効きました。
鼻スプレー代が半端ない
鼻スプレーは即効性のあるアイテムとして便利なのですが、とにかくお金がかかるのがネックです。
ドラッグストアで1個600~1000円くらいかかります。
それを半端ない頻度で使用しますので、何回も何回も買い足すことになります。
言うまでもなくお金がかかります。
ただでさえ良いことがないアレルギー性鼻炎なのにお金まで余計にかかるのです。
何も良いことがありません。
ドラッグストアで鼻スプレーの代金を払うたびに総額いくら払ってんだろと疑問に思います。
つらい病気だということを理解してもらいたい
アレルギー性鼻炎がいかにつらい病気であるかお伝えできたでしょうか。
アレルギー性鼻炎は身近でよく聞く病気であるがゆえに、結構軽く扱われてしまうことが多いのです。
でも、本当につらいんです。
何十年もアレルギー性鼻炎生活を送っていると「たかが鼻炎だろ」的な扱いを受けたこともあります。
それでも…本当につらいんです!
医者に行けと周りに言われることも多いですが、小さい頃から数えきれないくらい行きました。
鼻から蒸気を取り込む機械は嫌になるくらい経験しましたし(あれもかなり苦い)、鼻うがいもやっています。
それでも治らなかったんです。
あと、耳鼻咽喉科って何かと信じられないくらい混むんですよ。1回の診察時間がかなり長引くこともあります。
時間を犠牲にしてお金を犠牲にして、それでもアレルギー性鼻炎と闘い続けてきたのです。
たかがアレルギー性鼻炎、されどアレルギー性鼻炎です。
もっと多くの人に、実は結構マジで苦しい病気なのだと知ってもらいたいのです。